■技能検定
技能検定は、労働者の有する技能を一定の基準によって検定し、これを公に証明する国家検定制度として、昭和34年度から実施されています。
技能検定の目的は、働く人の技能習得意欲を増進させるとともに、技能及び職業訓練の成果に対する社会一般の評価を高め、働く人の地位の向上を図り、ひいては産業の発展に貢献しようとするものであり、職業能力開発促進法に基づいて実施されています。
技能検定の職種は、平成31年4月1日現在で、130職種あり、各職種ごとに特級、1級、2級及び3級に区分するものと、等級に区分しない単一等級があります。
技能検定は、検定職種ごとに実技試験及び学科試験によって実施され、その両方に合格した者(技能検定合格者)には、「技能士」の称号が与えられ、特級、1級及び単一等級の合格者に対しては厚生労働大臣名、2級及び3級、随時3級及び基礎級の合格者に対しては北海道知事名の合格証書及び技能士章が交付されます。
北海道では、平成30年度に79職種、113作業の技能検定が行われ、受検者5,241名中、3,290名が合格し、技能士となっています。
■社内検定認定制度
事業主又はその団体等が、技術革新による変化が著しい先端技能や社内の作業工程上特有な技能などで、国の行う技能検定では対応できない職種や分野について、働く人々の職業能力を検定する場合、その事業が認定基準に適合し、技能振興上奨励すべきものであるとき、厚生労働大臣が認定する制度です。
また、北海道でも平成29年12月に「北海道技能評価認定制度」を創設しました。(詳しくはこちら)
■ビジネス・キャリア検定試験
ビジネス・キャリア検定試験は、平成6年度に、当時の労働省の委託事業として、労働大臣認定講座の修了者などの教育訓練の成果を確認するためのビジネス・キャリア制度修了認定試験(ビジネス・キャリア・ユニット試験)として始まりました。平成19年度からは、それまでの試験単位のユニットを企業の職務内容に大括り化し、企業実務に即した専門的知識・能力を客観的に評価するための試験として、現在のビジネス・キャリア検定試験の形態となりました。その後、平成22年度からは、中央職業能力開発協会独自の事業として実施し、現在に至っています。
◎試験分野について
8分野43試験から自分の職種にあった受験が可能です。厚生労働省が定める職業能力評価基準に準拠しています。
《職務分野》
1.人事・人材開発・労務管理、2.経営・財務管理、3.営業・マーケティング、4.生産管理
5.企業法務・総務、6.ロジスティクス、7.経営情報システム、8.経営戦略 |
※問い合わせ先:北海道職業能力開発協会または職業能力開発サービスセンター
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