知事コラム191206

 

知事コラム


(令和元年12月6日配信分「全国の皆様と共に北方領土返還要求運動に取り組んでいきます」)
                                  
                                 

 皆さん、こんにちは。
 師走に入った今月1日、北方領土返還をアピールするため、元島民の皆さんや全国各地で返還への活動に取り組まれている方々、そして北方4島に隣接する1市4町の首長等、国・道の議員の方々と、東京の日比谷公園から東京駅近くまで1.6キロの道のりを行進してきました。

 出発式では、私から、参加された約500名の皆様に、日頃から強い思いを持って返還運動に取り組まれていることに感謝をお伝えしました。
 また、元島民の方が、望郷の念もかなわず他界した多くの同胞たちの墓前に吉報を伝えるその日まで、無念の思いを希望に代え力強く行進すると声を震わせながら決意表明され、私も胸を打たれるとともに、解決に向けた思いを新たにいたしました。

 アピール行進の後には、北方領土に隣接する根室管内の魅力発信を行うイベントも行われ、市町を代表する皆さんから、根室市は丸っこくてかわいいシマエナガなど野鳥の姿を楽しむバードウォッチング、カニ祭りやサンマ祭り、日本で3番目に広い町・別海町で真冬だけに現れる一面の「氷」平線、鮭の町・標津町では、鮭とともに発展した文化や歴史、中標津町は酪農体験などの教育旅行、羅臼町は世界遺産・知床の観光といった地域の魅力を紹介いただきました。

 今年10月27日から11月3日までの日程で実施された、根室管内と国後島、択捉島を巡る観光ツアーでは、参加者の方々から、「自然の素晴らしさに驚いた」、「観光を通して北方領土の啓発ができることを実感した」など、好評であったと伺っています。

 国の外交交渉を後押ししていくためには、返還要求運動や幅広い世代への啓発活動はもちろんですが、多くの方々に隣接地域を訪れていただき、その近さを実感していただくことも重要と考えています。

 北方領土問題の一日も早い解決に向け、今後とも、元島民の皆様や全国の皆様と力を合わせて様々な活動に取り組んでまいります。
 

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