11月30日:ベトナム、シンガポールとの交流拡大
本道では、約2万7千人の外国人労働者の方々が就労しているほか、昨年の道産食品の輸出額は過去最高の1600億円超となる見込みであり、海外との交流は、本道経済を支える大きな力となっています。
こうした中、さらなる交流強化や道産食品の販路拡大を図るため、今月16日から20日まで、近年成長著しいベトナムと、ASEANのショーケースともいわれるシンガポールを訪問し、トップセールスなどを行いました。
最初に訪れたのは、ベトナム北部、クアンニン省のハロン市です。
道内では、国別で最多の約1万人のベトナムの方々が活躍しており、道とベトナム政府は、平成29年に経済交流に関する覚書を、令和2年には、私自身がベトナムを訪問して、観光振興に関する協力の覚書を取り交わし、関係を深めてきました。
そして、今年は、ベトナムと日本の外交関係樹立50周年と、クアンニン省の創立60周年の節目の年であり、これらの覚書も踏まえて、「北海道フェスティバルinハロン」が開催されることとなりました。
フェスティバル開催にあわせて、新千歳空港とベトナムを結ぶ初めてのチャーター便が運航され、私もこの便で現地入りし、「クアンニン・日本投資促進カンファレンス」で基調講演を行うとともに、フェスティバル会場では、400名を超える北海道関係者の方々とともに食や観光のPRを行い、ベトナムの皆様が北海道に向ける熱い眼差しに、私自身確かな手応えを感じることができました。
また、チュオン・ティ・マイ共産党書記局常務をはじめとするベトナム政府要人との面談では、両地域の人材交流のさらなる関係強化について協力していくことを確認したほか、クアンニン省のトップであるグエン・スアン・キー共産党委員会書記とは、両地域の市町村や民間企業などの取組に協力していくことについて確認書を交わしました。
また、北海道で働く魅力などのさらなる発信に向け、技能実習生として釧路市で過ごした経験のある歌手のトン・ヌー・キエウ・ロアンさんに、ベトナムでは初めての「ほっかいどう応援団会議・スマイルアンバサダー」に就任いただきました。
続いて訪れた首都ハノイ市では、これまで北海道に260名を超える技能実習生を送り出していただいている「DAI AN 国際人材株式会社日本語教育センター」を訪問し、これから実習生として来日される皆さんに、北海道の魅力をPRしました。
続いて、シンガポールでは、2店舗展開している「どさんこプラザ」の売り上げが、昨年度過去最高を更新するなど北海道ブランドが浸透しつつある中、包括連携協定を締結している髙島屋と連携し、「東洋一の百貨店」といわれるシンガポール髙島屋で開催された「大北海道展」において、北海道の食や観光のプレゼンテーションを行うとともに、牛乳やホタテの試食配布を行うなど、現地の方々へのPRを実施しました。
当日は、ラーメンや海産物など北海道ブランドを求める多くの方で賑わい、この北海道展には、開幕から20万人以上の方が来場されたとのことで、北海道への関心の高さを改めて実感しました。
また、「北海道食とワインの夕べ」では、道内出身の脇屋友詞シェフや陳建太郎シェフのご協力の下、道産ワインとホタテやナマコを使った料理を提供し、ASEAN地域の富裕層の方々からも、北海道の食に対して高い評価をいただきました。
現地では、北海道とシンガポールの交流に長年ご尽力されている上野秀行シンガポール道産子会会長と石川浩司駐シンガポール日本国特命全権大使とお会いし、道産食品の販路拡大や観光情報の発信、投資誘致などの取組への一層のご協力について力強いお言葉をいただきました。
今回のベトナム、シンガポールの訪問を大きな弾みとして、引き続き、ベトナムとの経済・人材をはじめとする各分野での交流とともに、ASEAN地域における北海道ブランドのさらなる浸透を進め、本道経済の成長につなげていきます。