知事コラム231116

11月16日:地域おこし協力隊の皆さんをサポート、石狩地域に根ざした取組

 北海道では、全国最多の900名を超える地域おこし協力隊の皆さんが全道各地で活躍されており、先週6日、皆さんの活動支援や協力隊間のネットワーク強化などを図るため、全道研修・交流会を開催しました。
研修では、八雲町で隊員として活躍されている藤谷さんに活動事例を発表していただくとともに、分野別のグループワークを通じて、皆さんの取組や普段抱えている悩みを共有していただきました。
 また、今回初めて開催した交流会には、約130名の隊員の皆さんにご参加いただきました。私も各テーブルを回ってお話をする中で、人生の貴重な時間を使って、北海道の活性化のために活動していただいている皆さんの存在の大きさを改めて実感しました。この会を、日々地域のために奮闘する中での悩みや北海道への思いを共有する場としていただいたことはうれしい限りです。
 協力隊の皆さんは、地域、そして北海道の発展に欠かすことはできません。
今後とも、隊員の皆さんの声をしっかりと受け止めながら、「地域おこし協力隊をやるなら北海道!」と言っていただける環境づくりに全力で取り組んでいきます。

 また、先週8日に、石狩地域で「なおみちカフェ」と「スクラムトーク」を開催しましたのでご紹介します。
 当別町では、昨年、道内の在来線駅として20年ぶりに開業した「ロイズタウン駅」、本年8月に全面開業し、カカオの栽培からチョコレートができるまでの過程を楽しみながら学ぶことができる「ロイズ カカオ&チョコレートタウン」を視察しました。生チョコをはじめ、国内外で高い知名度を誇るロイズは、札幌市東区で創業し、1992年に直営店1号店をオープン、1999年には当別町に生産拠点となる大規模なチョコレート工場を建設されました。ふるさと北海道の皆さんに日常的にチョコレートを食べてもらいたいという想いから、価格を抑え、車でアクセスしやすい郊外に直営店を設けているとのお話を伺い、地域に根ざして果敢な挑戦を続けているロイズの存在を、とても心強く思いました。
 続いて、高品質な道産小麦「ゆめちから」を使って新たな価値の創造を目指す、敷島製パンとJA道央の共同プロジェクトによって2018年に誕生した江別市の「ゆめちからテラス」を訪問しました。パン工房には、施設内で作られた香ばしいにおいのパンが並び、私も日本で一番売れているという食パンや道産ホタテがのったパンなど5種類を試食しましたが、風味や食感が絶妙で、とても美味しかったです。また、地元の生産者の方々が自ら運営する野菜直売所では、採れたてで美味しい新鮮野菜が販売されており、朝は入場制限を行うほど混雑するそうです。皆さんにも是非、足を運んでいただき、新鮮な野菜や道産小麦をふんだんに使ったパンを食べていただきたいと思います。
 新篠津村では、江別市、当別町、新篠津村の各市町村長と、各市町村で活躍されている地域おこし協力隊の皆さんとのスクラムトークを開催した後、なおみちカフェで、今月3日にオープンした「しんしのつ天文台」を視察させていただきました。
 トークでは、定年を迎えた方などシニア層にも隊員として活動したい方が多いのではないかというお話や、複数の市町村の隊員が連携できれば活動の幅が広がるというお話を伺いました。道では、冒頭でご紹介した全道研修・交流会に加えて、市町村による隊員の皆さんへのサポートを支援するとともに、身近な地域で隊員同士が交流を深められるよう、今年度から14振興局毎の研修・交流会を開催しており、今後とも、隊員の皆さんのネットワークづくりをはじめ、その活動をしっかりとサポートしていきます。
 しんしのつ天文台は、全国的にも珍しい建屋が移動して望遠鏡が現れるフルオープン式となっており、道内では初の方式です。この望遠鏡は、村で地域おこし協力隊として活躍されている山本さんが寄贈されたもので、この寄贈をきっかけに天文台が設置されることとなり、今月3日にオープンしたものです。訪問当日は、あいにくの天気のため星を見ることはできませんでしたが、天候など条件が整えば、肉眼では見えない冥王星なども見ることができるそうです。降雪の状況などによりますが、本年は今月下旬まで営業していますので、ホームページなどで開館日をご確認のうえ、是非、足を運んでみてください。

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