7月20日:ウポポイ開業3周年、真の開業元年に
今月12日、アイヌ文化の復興と発展の拠点である民族共生象徴空間「ウポポイ」が、開業3周年を迎えました。8日には、開業記念セレモニーが開催され、岡田内閣府特命担当大臣(アイヌ施策担当)をはじめ、北海道アイヌ協会の大川理事長、ウポポイPRアンバサダーで俳優の宇梶剛士さんなどたくさんの方々と一緒に開業3周年をお祝いしました。
ウポポイには、国立アイヌ民族博物館をはじめ、アイヌ文化の体験施設など様々な見どころがありますが、今回セレモニーが行われた「ウエカリ チセ(体験交流ホール)」では、普段から重要無形民俗文化財のアイヌ古式舞踊やムックリ演奏をはじめとしてユネスコ無形文化遺産にも登録されているアイヌの伝統芸能が上演されています。
セレモニーでも、「イノミ~想像のかたち」と題して、アイヌの祈りや歌、踊りが披露され、コロナ禍の苦しい期間を乗り越え、これまで皆さんが積み重ねてこられた修練の成果に、参加された方々とともに、心からの拍手をお送りしました。
ウポポイは、コロナの流行により、開業の延期や入場制限をはじめ大きな影響を受けてきましたが、こうした中でも、開業以来、国内外から87万人(6月末時点)を超える多くの方々にご来場いただくとともに、来場者の満足度が80%を超えるという高い評価もいただいています。
セレモニーの前日(7日)には、政府のアイヌ政策推進会議が、10年ぶりに北海道で開催され、ウポポイの誘客促進に向け、岡田大臣から、「これまでにない思い切った取組を進める」という力強いお言葉もいただきました。
コロナの5類感染症移行という大きな節目を迎え、国内外の人の流れが勢いを取り戻す中で、今年9月にアジアで初めてとなる「アドベンチャートラベル・ワールドサミット」が北海道で開催されるなど絶好の機会を活かし、本年度は真の開業元年として、改めて多くの方々に、ウポポイをはじめ、道内各地のアイヌ関連施設を訪れていただけるよう取組を進め、アイヌ文化の保存や伝承はもとより、アイヌの方々の民族としての誇りが尊重される共生社会の実現に努めていきます。
ウポポイでは、夏休み期間中、ウポポイPRキャラクター「トゥレッポん」の生みの親で、絵本作家・イラストレーターのそらさんとスタッフが繰り広げる体験型ステージ「トゥレッポんとアイヌ文化体験」をはじめ、アイヌ文化を親子で楽しめるプログラムを多数開催するとともに、初の屋外開催となる「ポロトコタンの夜」など夏の夜を楽しむイベントも満載し、8月は夜の20時まで営業していますので、皆さん、是非ウポポイにお越しください。
さて、いよいよ明日(7月21日)からは、36年ぶりの北海道開催となる全国高等学校総合体育大会(インターハイ)が開幕し、21日の旭川での少林寺拳法競技や22日の総合開会式には、秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を賜ることとなっています。「轟かせ 魂の鼓動 北の大地へ 大空へ」のスローガンのもと、8月21日までの約1か月間、道内19市町で28競技31種目の熱戦が繰り広げられますので、是非、多くの皆様に会場へ足を運んでいただければと思います。
大会の実行委員会でも、様々な情報発信を行っていますので、ぜひご覧ください。
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