職員に向けた仕事納めのあいさつ
令和元年12月27日(金) TV会議室
本年最後の庁議であります。皆さんお疲れさまでした。皆さんのこの1年間の仕事に対して、北海道知事として、まず心から感謝を申し上げたいと思います。
庁議が始まる直前まで、全ての課を回らせていただきたいということで、正確な数はわからないのですが、120か所くらいを回り始めましたら、時間が足りなくなってしまい、庁議の開催が遅くなってしまったということで大変申し訳ないと思っています。
けれども、やはり直接職員の顔を見て、1年の感謝の思いを伝えることができた。このことは本当に私にとってうれしく思いますし、また、今日この庁議は今年最後ですけれども、皆さんが道庁組織で日々全力で仕事にあたってくれていること、そしてご家族、ご友人をはじめ、皆さんを支えている方々にも、私から心から感謝を申し上げたいと思います。
年末年始、9連休ですけれども、ご家族やご友人と過ごす時間もあると思います。ぜひ私からの思いを、差し支えなければ、お伝えいただけましたら大変ありがたいと思っています。
私も知事に就任して、8か月あまりでございますけれども、公約にございました「ほっかいどう応援団会議」をはじめとして、様々な政策において、初めて皆さんと作り上げるということが多々ございましたし、また、日米貿易協定に伴う対応など、我々というよりは、国の動きなど、様々な動きを的確に捉えて対応しなくてはならないことなど、様々なものがございました。
今日仕事納めを無事に迎えることができたのも、それぞれの部において、ひたむきに全力で仕事にあたってくれたみんなのおかげです。このことについて改めて深く感謝申し上げたいと思います。
そして、今年は関東甲信越・東北地方を中心に台風19号の甚大な被害があったわけであります。私からも被災地域への支援について、派遣の決定をさせていただいて、多くの方に派遣で仕事をしていただきました。 延べ1,501人もの皆さんに、現場のほうで的確にニーズに対応して、胆振東部地震の経験も活かして、被災された方々に寄り添った対応をしていただきました。
そのことに対して、私からも、もちろん感謝を申し上げるのですが、宮城県の村井知事にお会いした際には、2度にわたって「道職員の皆さんに、感謝の言葉を伝えてほしい」ということでお話がありました。
これは、皆さんが被災地におもむいて、避難所の運営、罹災証明書の発行などに取り組んでくれた、そのことが住民の皆さんにしっかりと伝わっての、知事からの感謝の言葉だったと思います。このことを私自身誇りに思いますし、道庁の仲間のそういった取組について、みんなでこの1年改めて振り返って、力に変えていきたいと思っております。改めてになりますが、村井知事からの感謝の言葉をこの場でお伝えさせていただきます。
この庁議の場で申し上げましたけれども、派遣で行かれた方々はもちろんですし、実際に現場に行くという形ではなかった中で、派遣職員をバックアップするため頑張っていただいた方々は1,501名の中には入っていないわけでありまして、その皆さんが被災地域でしっかり働いていただいた、それを支えてバックアップしていただいた、そういった方々にも感謝を申し上げたいと思っています。
そして私も知事に就任させていただいて、この庁議もそうなのですけれども、あらゆる場面で幹部の職員だけではなくて、担当者の方、そして部を横断的に、縦割りではなくて、多くのみんなが力を合わせて、それぞれのプロジェクトや仕事を乗り越えていこうということで議論をさせていただきました。
初めてやることも多かったので、とまどいもあったかと思いますし、仕事の進め方として画一的にいかないところもあると思いますので、これからもどういった形が1番良いのかというのはみんなと一緒に考えていきたいと思いますし、これからもいろいろな提案をいただければありがたいなと思います。
ただ私がやりたいことは、私の思いも、もちろんありますけれども、道庁職員の1人ひとりの、その熱い思いが大事だと思いますので、現場でしっかり向き合っているその方々が感じておられるその熱を、いかに取り込んでみんなで同じ方向性で政策を進めていくかということが大事だと思っております。
私を含めて自由闊達に議論しながら仲間同士支え合って、北海道のためになることを全力で作り上げていく、そういった組織の文化・風土、そういったものをこれからなお一層力を入れて進めていきたいと思っています。
先ほど職場を回らせていただいて各課回りました、100数カ所ですか、それぞれの課に特徴があってすごく私も良い機会をいただいたなと思います。 それぞれ皆さんとお会いして、「正直テレビとかでは見ていたけど初めて知事と会って声を聞いた」とか、「話をした」という人もいたのではないかなと反応を見て思いました。
私も改めて皆さんと直接お会いして、顔を見て、話をする機会というのを来年、より一層作っていきたいなと思います。この点についても何か良いアイデアがあれば教えてほしいなと思っています。
そして、今日の記者会見でお話しをさせていただいたのですけれども、本庁の喫煙所について来年の5月末をもって撤去することに決めました。その後、新たなものは設置しないということ、敷地内については全面禁煙をするということを決めさせていただきました。
この考えに至った理由でございますけども、私が考慮いたしましたのは、これまでの安全衛生委員会におきます完全禁煙化した場合のさまざまな課題について検討した内容でございます。
また、現在制定に向けて検討を進めております受動喫煙防止条例があります。敷地内全面禁煙を実施している他都府県の状況もありますし、東京オリンピックのマラソン・競歩では道庁の敷地がコースとなることもございます。社会情勢の変化ですとか、何より職員の皆さんの健康ですね、そうした視点も含めて総合的に今回、判断をさせていただきました。
今後、道庁の喫煙環境は大きく変わることになりますので、この判断については、いろいろな感想もあるかと思っていますけど、何より、この北海道のために、道民の皆様のために働くという意欲をもって、日々仕事に向き合っていただいている皆さんに、この新しいルールに合わせて進めていくということに、ご協力をいただきたいと思っています。
ぜひ、この私の判断について、それぞれ様々な感想があるかと思いますけども、前向きにとらえていただいて、そして取組をどう進めていくのかということに力を貸していただきたいと思っています。
それと明日から年末年始のお休みであります。危機管理監からお話しありましたけれども、危機管理対応については、これはいつ何時何がやってくるかわからない。31日・1日の状況についてお話がありましたので、そういった状態に常に備えなければならない。これは私が言うまでもないことであります。この点には迅速に対応できるような体制について、しっかりと改めてご確認をしていただきたいというふうに思っています。
そして、災害対応のほかにもですね、年末年始返上で業務に当たる職員がいる、そのことも皆さんにも忘れて欲しくないというふうに思います。当然必要なことでありますけれども、そういった皆さんの支えがあって北海道が守られているわけでありまして、そのことを皆さんにも認識していただければありがたいなと思っています。今回は少し長いお休みになるわけでありまして、ぜひ皆さんを支えているご家族やご友人、そして多くの方々と過ごす時間が、もしかしたら忙しさの中で少なかった部分もあるかもしれません。ぜひ英気を養ってリフレッシュをしてほしいなと思っています。
そして、これも言わなければならないことでございますけれども、これから年末年始、飲酒の機会も増えるわけでありまして、飲酒運転の根絶、これはなんとしてもしっかり実現していかなければならない話でございますので、ぜひ飲酒運転をしない、させない、許さない、こういったものの徹底についてもお願いをしたいというふうに思います。
長くなって申し訳なかったと思いますけれども、今年1年、様々なことがありましたけれども今日、この庁議をお聞きいただいている1人ひとりの職員の皆さん、その力があって、この日を今日、無事仕事納めの日を迎えることができたというふうに思っています。本当に1年間皆さんお疲れ様でした。そして皆さんと知事として、仕事をさせていただいたことに、本当に心から感謝をしております。ぜひゆっくり休んでいただいて、また年明け元気な姿で皆さんと再会できることを楽しみにしております。
以上で私の仕事納めの挨拶にかえたいと思います。本当に皆さん1年間お疲れ様でした。ありがとうございました。