鈴木知事就任挨拶(令和5年4月13日)

職員に向けた就任挨拶

    令和5年4月13日(木)11:30~ 本庁舎3階 知事会議室  

 

このたび、北海道知事選挙におきまして、多くの道民の皆様のご支持をいただき、再び、知事として道政を担わせていただくこととなりました。

大変光栄に思うとともに、身の引き締まる思いであります。

 この4年間、北海道の将来にとって何が必要であるかという視点に立って、活力あふれる北海道の実現に向けて、皆様とともに取組を進めてきたところであります。

 そして、17日間の選挙戦、広大な北海道を可能な限り回って、雨の降る中雪の降る中、寒い中、本当に多くの皆様にお集まりをいただいて、私の思い、政策を聞いていただく大変貴重な機会をいただきました。

地域の皆様からは、厳しい現状に対する切実な声、そして、北海道の新たな未来に向けての期待、様々な声が寄せられました。

私としては、それぞれ多くの道民の皆様の声をしっかりと受け止めて、その期待に、何としてでも応えていきたい。この気持ちを新たにしたところであります。知事としての仕事に、今後とも、全身全霊をもって取り組んでいきたいと考えています。

 今回、道民の皆様からいただいたご支持については、私、鈴木直道個人のものではありません。皆様とともに、道政の課題の解決に向け、日々懸命に考え、行動してきた、このことが道民の皆様の支持を得たものと思っています。これは職員の皆さんの努力、そういった結果が支持として表れたと思っています。

これまで同様、職員の皆さんと一丸となって、北海道が直面している様々な困難にしっかりと立ち向かっていく、そして、日々懸命に仕事に向き合っていただいている職員の皆さんに改めて心から感謝を申し上げ、そして、引き続き、皆様のお力添えを、改めて、よろしくお願い申し上げます。

 さて、私がこの選挙におきまして、道民の皆様にお約束をいたしました政策、これまでお伺いしてきた地域の皆様の声を形にした、そういった政策であります。道民の皆様の命、暮らしを守り抜いていく、北海道の確かな未来をつくっていく、このために必要だという政策を盛り込んだわけであります。

具体的な取組については、今後の予算編成などで、皆さんとしっかりと議論をし、そして形にしていきたいと考えております。本日は、私が掲げた政策に対する思いの一端を皆さんと改めて共有をさせていただきたいと思います。

 まずは、道民の皆様の命と暮らしを守り抜くということ。このことが何よりも重要であります。

本日も北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。本道を対象としたJアラートが作動しました。本道及びその周辺に落下することは無かったわけでありますが、北朝鮮によります弾道ミサイルの発射が繰り返されることは、道民の皆様の安全・安心に対して、極めて深刻かつ重大な脅威であります。引き続き、高い警戒感を持って対応していかなければなりません。

 また、先月28日には、千歳市において過去最大規模の高病原性鳥インフルエンザが発生をいたしました。今月3日、そして7日にも、隣接する農場で確認されました。作業に従事をした職員の皆様をはじめ、自衛隊、千歳市など関係機関の皆様には、本当に迅速に対応をいただいたところであります。

今なお、消毒、埋却の作業などが続いているところであります。引き続き作業に従事をいただいている皆さんに対して、改めて知事として深く感謝を申し上げます。この高病原性鳥インフルエンザにつきましても、引き続き高いレベルで警戒を続けていかなければならないと考えています。

 そして、来月8日には、新型コロナウイルス感染症が5類に移行する予定ということがございます。円滑な移行に向けて、万全を期していかなければなりません。新たな感染症についても、しっかりと備えていかなければなりません。

 こうした様々なリスクから、道民の皆様の命をしっかり守っていく、このために、改めて危機管理に対する意識を皆様とともに高め、今後とも、万全の態勢で取り組んでいきたいと考えております。

また、先日の経済対策推進本部会議におきまして、私から指示をしたところでありますが、足下の暮らし、そして地域の経済を守っていくためには、切れ目なく支援に取り組んでいく必要があります。国の追加対策を踏まえた新たな対策について、スピード感を持って検討してまいります。

 そして、住み慣れた地域で、安全・安心に暮らし続けることができるように、子ども政策、医療・福祉など、やさしく温かな社会をつくっていく、巨大地震への備えなどの基盤の強化、さらには、厳しい状況に直面をしている農林水産業の発展に向け、関係者の皆様と力を合わせて、しっかりと取組を進めていかなければなりません。

 北海道を取り巻く環境の変化、このことにもしっかりと対応していきます。

日本、そして世界が、エネルギー問題、地球温暖化、食料安全保障などの大きな課題に直面しています。一方で、世界的な観光需要の回復、こういった動きも見られるわけであります。

今がまさに、北海道のポテンシャルを最大限発揮すべき重要な局面であると考えています。「エネルギー」、「デジタル」、「食」、この3つを一体的に推進していく。併せて、観光の更なる飛躍に向けて、北海道の価値をさらに押し上げ、未来を担う人材づくりも進めていかなければなりません。

 中でも、ラピダス社の次世代半導体複合拠点の整備、これは北海道にとって、これまで経験したことのない一大プロジェクトであります。4月1日に設置をいたしました「次世代半導体戦略室」を中心に、全庁を挙げ、迅速かつ強力に取り組んでまいります。

 私たちが取り組まなければならない政策課題は山積をしているところであります。「ほっかいどう応援団会議」も第二章へと発展をさせていきます。課題の解決に向けて、地域や民間の皆様の声、これをしっかりとお聞ききをし、ともに考え、行動し、前に進んでいきたいと考えています。

 最後となりますけれども、時代が大きく変化をする中で、私たち自身も変わっていく、その必要があると考えています。変化に対応する感度を高くし、そして、挑戦する意識を常に持ち、仕事に臨んでいくことが重要であります。

引き続き、職員の皆さんと自由闊達に議論をし、これまで以上に働きやすい環境をつくっていく。そして、前例にとらわれることなく、大胆な発想や行動力で、チャレンジをしていく、そういう道庁を皆さんとともにつくっていきたいと考えています。

  皆様とともに、北海道をさらに前へ進めていきたいと考えています。皆様、今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。

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