視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」令和2年11月号

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視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」11月号

【もくじ】
1 ウィズコロナのいまとこれから 進めよう!新北海道スタイル
2 生命と暮らしを守るために
3 社会経済活動を維持するために
4 新型コロナウイルス感染症に関する緊急対策【第5弾】
5 道議会レポート

1 ウィズコロナのいまとこれから 進めよう!新北海道スタイル
 新型コロナウイルスの感染拡大防止と社会経済活動の両立に向け、「新北海道スタイル」の実践など、道民の皆さまにご理解とご協力をいただき、感謝を申し上げます。感染症に強い北海道をつくるため、改めて「いまできること」そして「これからに向けた取り組み」へのご協力をお願いいたします。

ライフスタイルやビジネススタイルを変革することにより、北海道全体で感染リスクを低減させ、事業継続やビジネスチャンス拡大につなげていく。それが「新北海道スタイル」です。

道民の皆さまへ「新北海道スタイルプラス2」の実践をお願いします
いまはきょりをとる、手洗い、咳エチケット、換気、3つの「密」をさける、テイクアウトやデリバリーを活用、オンラインを上手に使う、いまは小声で、北海道コロナ通知システムと接触確認アプリ(COCOA)を活用しましょう。

事業者の皆さまへ「7つのポイントプラス1」への取り組みをお願いします
マスク着用・手洗いを徹底、健康管理を徹底、こまめに換気、消毒・洗浄、一定の距離をとる、お客さまへの咳エチケット・手洗い、取組をお知らせ、北海道コロナ通知システムと接触確認アプリ(COCOA)をお客様にお知らせしましょう。

2 生命と暮らしを守るために
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向け、さまざまな分野で取り組みが進められています。道内の医療・介護の現場から、私たちが知っておくべき点などについてお話をうかがいました。
※感染防止対策を講じてインタビュー取材を行っています。

(1)医療
札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座 教授 髙橋 聡さん
「明日はわが身」の心構えで新北海道スタイルを実践しましょう。
 札幌医科大学附属病院の医師として、新型コロナウイルス感染症の検査と感染対策に取り組んでいます。第1波では各現場が手探りしている状況でしたが、第2波では、道をはじめ自治体や保健所、医療機関が互いに学びながらうまく連携したことにより、陽性者への対応が改善され、感染を一定程度抑え込むことができていると考えています。
 現在、道内のPCR検査の実施体制は、一日あたり約2,200名分(9月18日現在)と大きく拡充され、十分に確保されています。無症状や軽症の患者さんはホテルでの宿泊療養で対応できるので問題ありませんが、今後の病床のひっ迫を避けるためには、重症化を早期に防ぐことが重要だと思います。
 まず道民の皆さんにお伝えしたいのは、新型コロナウイルスは誰でも感染し得るということ。「明日はわが身」と考え、感染した人や感染が起きた店などを誹謗中傷してはいけません。
 そして、ぜひ習慣にしていただきたいのが新北海道スタイルです。特に大変なことではなく、普段から一人一人が手洗いなどの新北海道スタイルを実践すれば、予防効果はますます高くなります。そうした日常の習慣づけにより、感染症は十分に防ぐことができるのです。

(2)介護
社会福祉法人札幌慈啓会専務理事 慈啓会特別養護老人ホーム総合施設長 加藤 敏彦さん
大切なご家族のために、まず自分の健康を守ることが大切です。
 介護の現場では、外からウイルスを持ち込まないことを第一に、職員全員の徹底的な感染予防対策をしています。そのため、4月末までは入居者とご家族との面会を中止せざるを得ませんでしたが、「顔だけでも見たい」という声が多くなり、6月からはパソコンを使ったウェブ面会や、施設の窓越しでの面会を始めました。現在は、時間と人数を制限しながらも直接面会ができる環境を整え、人と人とのふれあいが少しずつ戻ってきているところです。
 そのように感染予防を徹底する一方で、もしも感染が起きたときに、どうしたら被害を最小限にできるかという視点も必要です。そのために、DVD教材による学習やグループでのシミュレーションなどの職員研修も順次進めています。
 ご高齢の方がいらっしゃる家庭で体調管理を行う場合、最も重要なのは、よく観察して小さな変化に気づくこと。いつもより元気がないなどの変化に気づけるよう、話しかけたり、声を聴いたりなどの働きかけをすると、健康状態をきちんと把握することができます。
 大切なご家族を守るには、まず自分の健康を守ることが大切です。手洗いとマスク着用、規則的生活をぜひ習慣にしてみてください。

(3)道民の皆さまへのお願い
●体調が悪い場合には、出かけない
●出かけるときは、マスク着用と手洗いを徹底
●「感染しているかも」との思いを持って(若い世代の皆さんは症状が比較的軽く、自覚がない場合もあります)
●いわれのない差別・偏見をやめ、冷静な行動を
〈 感染リスクの高い行動の例 〉
●距離の取れない場所や換気の悪い場所での会食
●マスクを外した会話(特に食事中)
●高齢者や既往症のある方との接触では特に注意

(4)今後の感染拡大に備えた道の取り組み
●安心して必要な医療を受けるために
 秋冬の季節性インフルエンザの流行も見据え、地域における多くの医療機関で発熱患者の診療、検査等ができる体制を整備します。
●在宅でも安心して介護するために
 在宅での介護を担うご家族等が新型コロナウイルスに感染した際に、濃厚接触者となる要介護者の方を短期入所事業所等で受け入れる体制を整備します。

(5)健康相談センターを開設しました
 感染症に関する従来の一般相談窓口と帰国者・接触者相談センターは、窓口を新設して業務を一本化しました。お気軽にご利用ください。
 名称 北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター
業務内容
・感染症に関する一般相談
・発熱等の症状のある方からの相談対応
・来道者・帰省者・転勤者への相談対応
電話0800-222-0018(24時間対応・無料)
※札幌市、函館市、旭川市、小樽市にお住まいの方は、各市保健所にご相談ください。
※発熱症状のある方は、上記のほか、かかりつけ医などに電話で症状を伝え、受診方法などを相談してください。

(6)教育
コロナ禍でも学びをとめない! 学校での取り組み
 道内の多くの学校は、新型コロナウイルス感染症対策として2月末から5月末までの長期間、臨時休業となりました。再開後、子どもたちは手洗いやマスクの着用、教室などの換気、消毒・清掃、身体的距離の確保など「学校の新しい生活様式」を徹底し、感染予防に努めています。
 また、臨時休業により学習の遅れが生じないよう、休業中はICT(情報通信技術)を効果的に活用し、学習教材などを提供したり、再開後は学習指導員を配置して個別指導を行うなど、子どもたちの学びをとめない・心が近づく取り組みを進めています。
 このほか、コロナ禍に伴う悩みやストレスを抱える子どもへのケアも課題となっていることから、道教育委員会では、学校へのスクールカウンセラーの派遣のほか、子ども相談支援センターを開設し、子どもたちの不安や悩みに対応することとしています。食欲がない、眠れないなどお子さんに「心や体のサイン」がみられる場合には、早めに学校に相談いただくとともに、子どもたちには一人で悩まずに24時間対応の子ども相談支援センターに電話することもお話ししてみてください。
電話0120-3882-56(24時間対応・無料)
▲道教育庁教育政策課 電話011-204-5717

3 社会経済活動を維持するために
 感染リスクを低減させながら、民間の皆さまの事業の継続やビジネスチャンスの拡大につなげ、社会経済活動を支える道の取り組みを紹介します。

(1)食と観光を地域で応援しよう
 コロナ禍に伴い、道内の食と観光は大きな影響を受けています。皆さんの身近な地域の中で、地元の食を活用したり、観光を楽しんだりするなど積極的な応援をお願いします。
地域の取り組み(胆振総合振興局の事例)

学校給食で道産牛肉を応援!
 道が行っている道産牛肉を学校給食に提供する事業には、道内の給食を実施するすべての小中学校等(約1,700校・41万人)が参加しており、胆振管内でもこの事業を活用して地元産の牛肉を使い、工夫を凝らした献立を提供しています。
 学校では、日頃から地元食材の活用による食育活動を実践していますが、普段お目にかかれない和牛等の牛肉メニューは、子どもたちからの評判も上々です。
▲道庁畜産振興課 電話011-204-5438

どうみん割+(ぷらす)
 国のGoToトラベル(2021年1月まで)が終了した後の観光需要を盛り上げるため、2021年2月(予定)から、道民の道内旅行を対象に「どうみん割+(ぷらす)」を実施します。なお、離島への旅行については、割引率を10%プラスする「りとう+(ぷらす)」をこの秋から実施します。
▲どうみん割事務局 電話011-208-7002

(2)広がっています! 新北海道スタイル
すすきの地区も取り組んでいます!新北海道スタイルモデルアクション
 道では、8、9月を「新北海道スタイル集中対策期間」と位置づけ、事業者の方々と道民の皆さんに、改めて、感染拡大防止の取り組みをお願いしました。
 その一環として、すすきの地区(札幌市)の接待を伴う飲食店500店以上を訪問、その他の地域では道と商工会・商工会議所との連携による訪問を行い、感染拡大防止に向けた働きかけを直接実施しました。
 また、すすきの地区で感染拡大防止対策を積極的に進め、取り組みのモデルとなる店舗等について、専門家を交えた選考により、「新北海道スタイルモデルアクション」として、接待を伴う飲食店3店舗、テナントビル2施設を選定しました。
▲道庁新型コロナウイルス感染症対策本部 電話011-206-0289

利用者も事業者も安心! 北海道コロナ通知システム
 利用者の皆さんは、感染者と接触した可能性をメールで知ることができ、知らないうちにあなたの大切な人にうつしてしまうことを予防したり、体調の変化に早めに気づくことで、検査の受診など保健所のサポートを早く受けたりすることができます。
 事業者の皆さんは、店名や利用日はお知らせメールに記載されないので、安心して利用することができ、感染拡大防止に積極的な店としてPRしていただけます。
 また、国の接触確認アプリ(COCOA)も併せて活用をお願いします。
▲道庁新型コロナウイルス感染症対策本部 電話011-206-0289

4 新型コロナウイルス感染症に関する緊急対策【第5弾】
▲道庁政策局 電話011-204-5132
●推進中の緊急対策(第1弾~第4弾)と連動しながら、引き続き、感染拡大防止と社会経済活動の両立に向け、総合的な対策を実施します。
●発熱患者の増加や消費の落ち込みなど、秋冬に懸念される事態も想定した対策を推進します。

(1)「新北海道スタイル」の浸透・定着
道民生活や事業活動のさまざまな場面で「新北海道スタイル」を浸透・定着させていくための取り組みを強力に展開します。
▲個別訪問を通じた事業者への働きかけなどによる取り組み施設の拡大
▲感染防止対策の好事例の掘り起こしと情報発信
▲「北海道コロナ通知システム」の普及

(2)今後の感染拡大に備えた医療提供体制等の充実強化
今後の感染拡大に備え、検査や医療体制の一層の充実強化を図り、影響の最小化を目指します。
▲発熱患者の適切な治療を可能にするため、各医療機関における体制整備を支援
▲感染症発生の早期から患者の受け入れに協力いただいた医療機関への支援
▲在宅介護をしている家族が感染した場合の在宅要介護者の受け入れ体制整備

(3)経済活動の継続と段階的拡大
徹底した感染拡大防止対策を進めながら、社会経済活動の継続と段階的な拡大を図っていきます。
▲「新型コロナウイルス感染症対応資金(3年間無利子・保証料減免)」の融資枠拡大(1兆円▶1.5兆円)
▲離職者の異業種への転職支援(離職者、受け入れ企業への支援金支給)
▲テレワークを導入する企業に対する機器整備への支援
▲冬季における道内旅行商品割引「どうみん割+(ぷらす)」の実施
▲離職を余儀なくされた非正規労働者などの再就職支援

(4)社会生活・文化活動の継続と安心の確保
社会生活・文化活動の維持・継続を図り、暮らしの安心を確保します。
▲道立学校の学校教育活動再開支援・衛生環境改善
▲市町村が実施する光ファイバー整備支援
▲オンライン学習に必要なネットワーク整備 等

5 道議会レポート
定例会の概要などをお伝えします。令和2年第2回定例会(6/16~7/3)

(1)定例会の概要
 知事から令和2年度補正予算等の議案32件が提案され、予算案4件、条例案11件、その他の案件7件を原案可決、人事案件1件を同意議決、知事の専決処分に係る報告1件を承認議決しました。報告のみの案件は8件でした。また、議員や委員会から提出された条例案2件、意見案8件を原案可決しました。

(2)本会議や予算特別委員会の主な議論
●津波や地震などの自然災害と、感染症拡大との複合災害が同時に発生した場合に備え、医療体制の確保、緊急対応にどのように取り組む考えか。
●JR北海道が経営危機を招いている状況において、持続的な鉄道網の確立に向け、今後どのように取り組む考えか。
●新型コロナウイルスとの闘いが長期戦になることを覚悟する時代において、ICTの一層の活用が必要となる時代背景の下、光ファイバーの整備、Society5.0構想の実現、GIGAスクール構想の実現に、今後どのように取り組む考えか。
●感染症拡大のために中止となった各種スポーツ大会の代替大会開催など、選手の活動機会、集大成の場を確保することについて、今後どのように取り組む考えか。

(3)主な議決の状況
◎知事提出案件
●予算案4件 令和2年度北海道一般会計補正予算 など
◎議員提出案件
●条例案2件
・北海道議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例案
・北海道花きの振興に関する条例案
●意見案8件
新型コロナウイルス感染症対策の強化等を求める意見書 など

(4)議会庁舎が新しくなりました
 去る5月25日に新庁舎に移転し、今定例会は、新議場における初の会議となりました。

(5)次回定例会のお知らせ
 令和2年第4回定例会は11月上旬に開会の予定です。議会中継はスマートフォンでもご覧いただけます。

ウェブサイトをご覧ください
 議会中継・録画、議会の日程、会議録、傍聴・見学案内、議会時報などをご覧いただけます。
 質問などの詳細は、冊子「北海道議会時報」でもご覧いただけます。各振興局等での閲覧のほか希望者への配布もしますので、下記電話番号までご連絡ください。
▲議会事務局政策調査課 電話011-204-5691

▲北海道の人口データをお届けします。(令和2年7月末現在)
総人口 5,242,965人 男 2,477,534人 女 2,765,431人
前年同月比
総人口 35,664減 男 15,477減 女 20,187減
(人口は毎月公表される統計資料に基づき掲載しています。)

▲広報(誌)「ほっかいどう」、次号は令和3年1月中旬の発行予定です。
北海道の公式ウェブサイトで、点字広報誌のテキストデータを公開しておりますので、パソコンやスマートフォンで音声読み上げソフトをご利用されている方は、お聴きになることができます。
発行/北海道総合政策部知事室広報広聴課
〒060‐8588 札幌市中央区北3条西6丁目
電話011‐204‐5110/FAX011‐232‐3796

 

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