広報紙2023年1月号 各分野で活躍されている方々のインタビュー

北海道銀行女子カーリング部(愛称:北海道銀行Lilers) 田畑 百葉(たばた ももは)さん

元気とパワーあふれるチームで世界の舞台を目指します。

画像 田畑さん

 小学6年のときに両親に勧められて参加した「北海道タレントアスリート発掘・育成事業(TID)」がきっかけで、カーリングと出合いました。ジュニア時代はユースオリンピックの日本代表を経験し、現在は「北海道銀行Lilers」のスキップとして世界を目指す環境でプレーができるのも、TIDという出発点があったからだと思っています。

 2021年12月に創部された私たちのチームは、元気とパワーが持ち味。2022年に初出場した全日本選手権で3位を勝ち取ったことは、チームの大きな励みになりました。今後は、全日本選手権での優勝を目標に、2026年、そして2030年の五輪での金メダルを目指して頑張ります。

 カーリングの面白さは、リードからスキップまで、チームの一人一人の力をつなげて点を重ねていくところ。若い世代の私たちが活躍することで、カーリングの魅力をもっと伝えていきたいと思います。

画像 北海道銀行女子カーリング部

スキップの田畑さん(中央)と、チームメンバーでTID出身の
中島未琴(なかじま みこと)さん(左)、仁平美来(にひら みく)さん(右)

一般社団法人 HOKKAIDO ADAPTIVE SPORTS(略称:HAS) 代表理事 齊藤 雄大(さいとう ゆうた)さん

障がい者スポーツの拠点としてジュニア育成に取り組んでいます。

画像 齊藤さん

 北海道に障がい者スポーツの拠点をつくることを目標に、道の「ほっかいどう未来チャレンジ基金※」の支援を受け、アメリカに留学。帰国後の2018年にHASを設立しました。HASは、年齢や性別、障がいの有無にかかわらず、すべての人がさまざまな種目を楽しめるスポーツの拠点です。私が車椅子ソフトボールの元日本代表監督を務めた経験から、世界で活躍できる選手の育成が必要と考え、チーム活動やスクール活動を通じてジュニア世代の育成に力を入れています。

 自分や仲間と真剣に向き合い、自立的な生き方を学べるのがスポーツのすばらしさ。一緒に活動する経験豊富な指導者たちも、障がい者スポーツの普及に取り組んでいます。北海道に根ざしたこの拠点が、スポーツによる新たな人づくりのモデルケースとなるよう、発信力を高めていきます。

※官民が連携して若者の海外留学を支援する助成制度

画像 HAS

HASのスクール活動では、パラリンピック種目から新種目までさまざまなスポーツを実践

クリオネの会代表 横岩 信子(よこいわ のぶこ)さん(羅臼町)

みんなが笑顔で元気になれるから、ふまねっと運動を続けています。

画像 横岩さん

 北海道発祥の「ふまねっと運動」は、約50cm四方のマス目でできた網を踏まないように歩く運動です。歩行や認知機能の改善に役立つふまねっと運動をみんなで楽しもうと、羅臼町では2016年に「クリオネの会」が発足。私も当初からサポーター資格を取得し、ふまねっと運動を続けてきました。現在は、サポーター14人が指導役となって、月3回の教室を開いています。

 ふまねっと運動の魅力は、世代を問わず参加したみんなが笑顔で元気になれること。40~90代という幅広い世代が参加してくれるからこそ、私たちサポーターもスキルアップの機会を与えられ、成長させてもらっています。

 人生100年時代のいま、高齢になっても自分のことを自分でできるのは大切なこと。ふまねっと運動を通じて、地域のみんなが笑顔になれる健康づくりの場を広げていきたいと思います。

画像 ふまねっと運動

床に置いた網を踏まないようにステップ。高齢者も楽しめます。

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