知事定例記者会見(令和6年10月18日)

知事定例記者会見

  • 日時/令和6年10月18日(金)13:00~13:18
  • 場所/記者会見室
  • 記者数/16名(テレビカメラ1台)

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会見項目

知事からの話題

  1. 高病原性鳥インフルエンザへの対応について

記者からの質問

  1. 高病原性鳥インフルエンザへの対応について
  2. ゆうばり映画祭について(1)
  3. ゆうばり映画祭について(2)
  4. 知床地域の携帯電話エリア化について
  5. パートナーシップ制度導入への市長会要望について

知事からの話題

高病原性鳥インフルエンザへの対応について

 私から一点、お話しさせていただきます。
 昨日、疑似患畜が確認されました高病原性鳥インフルエンザへの対応についてご説明申し上げます。今回、疑似患畜が確認された農場については、胆振総合振興局管内厚真町にある食肉となる肉用鶏を約1万9千羽飼養している農場であります。家きん飼養農場では、この秋からのシーズン国内初の発生となりました。道では、昨日午前9時に開催させていただいた対策本部会議において、防疫計画を決定し、疑似患畜の判定後、速やかに殺処分等の防疫措置を開始いたしました。また、昨日、農林水産省の舞立農林水産大臣政務官とWEB会談を実施し、まん延防止に向けご支援いただける旨のお話をいただいたところであります。道職員が国、厚真町、関係機関の皆さまと連携、協力して、24時間体制で迅速な防疫措置に取り組んでいるところでございます。本日朝7時に、殺処分については終了し、現在、鶏舎の清掃、消毒などの作業を進めています。この後、石破総理にもお会いし、今回の発生で迅速な初動対応等の協力をいただいたことに対して感謝を申し上げたいと思っております。今後の早期終息に向けて、道が行う防疫措置に対する万全な支援を講じるよう、要請も行いたいと思います。
 本道では、既に野鳥の死骸などから、鳥インフルエンザの陽性が2例確認されています。感染リスクが高い状況が続くことから、道内の養鶏事業者の皆さまに対し、発生状況の共有に加えて、日々の鶏舎周辺の消毒と、防鳥ネットの確認など、農場への本ウイルス侵入防止対策の徹底について、あらためて、昨日、厳重な警戒と対応についてお願いしたところでございます。
 道民の皆さまには、死んでいる、または、弱っている鳥など野生動物を見つけましても、素手では触らないようにお願いいたします。もし触れてしまったという場合につきましては、手洗いを十分行うなど、冷静に対応いただくようお願いいたします。また、死んでいた鳥などを発見いたしましたら、お住まいの振興局環境生活課にご連絡いただければと思います。一方、この高病原性鳥インフルエンザにつきましては、通常では人に感染しないと考えられております。流通している鶏肉や鶏卵は食べても安全であるということについてもお伝えしたいと思います。また、今回発生したのは肉用の鶏であります。そして、防疫措置によって、卵の流通に影響を及ぼすというものではございません。道といたしましても、ホームページやSNSなどを活用させていただいて、正しい情報の発信に努めてまいります。道産の鶏肉や卵を食べて、生産者の皆さまを、引き続き、応援いただきたいと思います。
 道としては、地域の方々に安心していただくため、厚真町の発生農場における防疫措置を一刻も早く完了することができるよう、引き続き、対応してまいります。
 私からは以上です。

記者からの質問

(NHK)
 今、知事のご発言にもあったように、昨日もご発言されたと思いますけれども、今回の発生はあくまでも肉用鶏だということで、やはり2年前のエッグショックと言われた現象をどうしてもイメージしてしまう人も多いかと思いますけれども、この後、石破総理に会われるというお話がありましたが、国に対してもいわゆる正確な情報の提供、今回、あくまでも卵の流通には、今のところ影響はないよということを、ちゃんと国にもしっかり情報発信してもらわないといけないのかなという気も個人的にしますが、そのあたりの要望等は行う予定はあるのでしょうか。

(知事)
 そこは特に私からも申し上げたいと思っています。卵が不足するという経験もありましたし、また、流通している鶏肉は安全であるということなどについても、道民の皆さまに対して、また、道内にお越しの皆さまに対して、北海道として、情報をしっかりお伝えしていきますけれども、国民の皆さまに対して情報発信するという点においては、これは総理を先頭に対応いただくことが必要であると考えていますので、その点も特にお話ししたいと思っています。

(北海道新聞)
 10月24日から開催される予定の「夕張ファンタスティック国際映画祭」についてお伺いいたします。先般、夕張市が名義後援を行わないことを明らかにした訳なのですけれども、その理由としては、事業の全体像が明らかになっていないことですとか、あとこの賞金の未払いなどのトラブルが続いているということです。知事はかつて、名誉大会長として、この映画祭を応援してきた経緯があろうかと思うのですけれども、このように厳しい運営になっていることへの受け止めをまずお聞かせいただきたいのと、あと夕張市がこれを見送ったことによって、映画祭が地域にもたらす影響について、かつて関わった立場としてどのように考えているかを教えてください。

(知事)
 この映画祭は、私は市長になる前、東京都から派遣で夕張市役所で仕事させていただく中でも、ボランティアとして関わりましたし、市長としても、また知事としても名誉大会長ということで、北海道も関わってきたところがあります。今回、どのような状況の中で、後援名義を市として見送られたのかについては、今、私のもとにその詳細な情報がないので、それは自治体として、また夕張市としてご判断されたのだと思っています。先ほどお話のあった、さまざま内容が確認できない状況などについては、これまで応援されてきた方々の心配の声も寄せられていると聞いていますので、そこはしっかり対応していただくことが、これからの取り組みにとっても重要なのではないかと思っています。
 古くは、竹下政権のふるさと創生1億円(事業)ということで、夕張市が映画祭をやるということで始まった事業で、確か当時国からも表彰を受けたような、そういった映画祭でもあったのだと思います。長い歴史のあるものでもありますので、これまでも道として必要な応援はしてきたのですけれども、そういった懸念される状況というのをまずしっかりご説明しながら、多くの方にご協力いただいて成立する事業だと思うので、しっかりそこに向き合っていただくことが、今はとても大事なのではないかと思っています。

(北海道新聞)
 この映画祭については、北海道知事賞というのが象徴的な存在として毎年注目を集めているわけなのですけれども、昨年は出しませんでした。今年は知事賞を出すのでしょうか、理由についてちょっと教えてください。

(知事)
 昨年については、申請等もなかったという状況だと聞いています。また、今回につきましても、今はそういう状況で、夕張市と懸念事項等を多分整理されているのだと思うのですけれども、道についても、そういった要請とかはないという状況でありますので、まずは、地元の夕張市としっかりお話ししていただくというのが大切なのだと思っています。

(北海道新聞)
 昨年について要請がないから、今年は出さないということですね。

(知事)
 要請がない中で、ご希望されていないのに、何かをするということではないものですから。

(朝日新聞)
 今の質問に関連してなのですけれども、なにか開催が遅れて、私たちにも開催しますという案内をいただいたのがつい最近なのですが、映画界の方々の有志の会などで、実際それを取り仕切ってやるという案内をいただいたのですが、そういうことは把握されていますか。

(知事)
 私も、そういう内容の詳細、なかなか(開催が)難しいのではないかという話から、やるようだという話からいろいろな情報があって、報道も錯綜していたような状況なのかと思っていますので、やはり多くの方に、それこそ各新聞社などにもご協力、ご協賛もいただいてきて、当時、私も市長をやっていましたから、これまでそういった多くの方々にお支えいただいてきたものなので、対応がなかなか難しい状況の中で、今取り組まれているというところなのかと思っています。私もなかなか正確な情報を把握できていないので、ここでどこまで申し上げるのが適切か分かりませんが、そういった状況と想像しています。

(朝日新聞)
 そうすると正確にやるとかそういう報告を受けたとか、把握したということでは今のところないということですか。

(知事)
 報道等で承知しているという状況です。

(朝日新聞)
 有志の人たちが今年できるかどうかというところから、立て直してやると言っている報告を受けているのですけれども、元々経緯は夕張市が1990年に始めて、市民も参加してやってきたような映画祭で、途中からNPOが、みたいな流れだと伺っているのですが、有志の方々が今後続けていくかどうかも含めてちょっと不透明ですけれども、市民が盛り上げてきた映画祭というのを市長として支えてきた立場で、今後、こうあってほしい、もしくはどうなるのだろうという今の率直な受け止めを聞かせていただけますか。

(知事)
 夕張市が財政破綻して、市の事業として映画祭をやっていましたので、そこで市が財政再建団体に移行したことを受けてあらゆる事業が廃止されて、映画祭もこれは無理だという状況でも、やはりその火を消すべきではないという中で、NPOなどが立ち上がって、多くの協賛をいただきながら、まさに再スタートして、立ち上げてやってきたというものなのです。また、ファンタスティック映画祭というジャンル自体も、多分、日本で夕張市だけになってしまっているのではないかと思いますし、これは夕張市だけではないのですが、各地域の映画祭そのものが、かなりなくなってきていますので、そういった状況の中では、歴史がある映画祭として関係者がかなり認識していたイベントなので、そういうブランドという意味では、今もそこは価値があると思っています。一方で、そういう地域の方々と十分な情報提供や、ともに開催していくに当たって、市役所がそういった判断を下さざるを得ない状況を考えると、やはり課題があったのではないかと思いますので、その点をしっかりクリアした上で、必要な映画祭であれば、多くの方が協力してくれるものでもあるので、そこを丁寧に対応していくということが、やはり今、重要かと思います。

(時事通信)
 知床岬の携帯基地局整備についてお伺いします。先日、斜里町で関係者会議が開かれまして、当初の計画を断念するとの考えを政府が明らかにしました。整備するとすればあらためて斜里町内で合意形成が図られる必要があるとのことですが、この問題については斜里町内でも賛否がありまして、隣の羅臼町ではですね、一部の漁船が操業するなど、整備してほしいという立場です。町内だけではなく、知床地域全体で利害がかみ合わず、意見が割れている状況が続いています。あらためてこの問題について道としてのお立場とですね、関係者間の調整を図るお考えがあるのかお伺いいたします。

(知事)
 これまで道として必要な役割を果たしてきました。そして総務省が事務局を担っていますので、総務省に対しても、やはりこの推進会議を開催したほうがいいのではないかと。要は、状況が変わっていますので、それぞれの状況を関係者が確認する上でも、やはり推進会議を早く開催すべきだということを、この会見の場でも申し上げてきた中、残念ながら速やかに開催されない中で、先週開催されました。その中で、総務省のほうからは、会議での議論をまとめるという形で、今、ご質問もありましたが、知床岬地区の計画は一旦中止する、そして、ニカリウス地区は環境調査後に整備する、こういった今後の方向性についての提案があって、出席者の合意があったとの報告がありました。ですので、今そういう状況であろうと思っているところであります。道としては、やはり環境と両立した知床半島地域の不感地域解消に向けて、地元の両町を含む関係者の議論を継続していくことが必要だと考えています。今後の環境調査の進捗、電波の改善状況なども踏まえて、斜里町、羅臼町ともに意見交換しながら、総務省、環境省、こういった関係省庁とも連携して、この課題について対応していきたいと思っています。

(北海道新聞)
 パートナーシップ宣誓制度のことで質問します。先日の市長会で、道に対してパートナーシップ宣誓制度を導入するように要望することを決めたのですが、道はこれまで市町村ごとに進めるべきという考えを示したと思います。今回の全道市長会の35市が一致して要請したことについて受け止めや今後の対応についてお願いします。

(知事)
 今後、正式な要望書が届くということであろうと思いますので、市長会とは日常的に意見交換、やり取りもさせていただいていますので、今回の決議に至った経緯ですとか、今、市長会は35市ありますけれども、パートナーシップ制度を導入しているのが16市ということで、導入していない市のほうが多いと思うのですが、そういう中で市長会全体としてどういった議論が行われたのかについて、状況をお伺いしながら、今後の対応について検討していきたいと思います。

 

この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。(文責 広報広聴課)
 

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