この度、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)から、令和5年度「先進的CCS事業の実施に係る調査」において、石油資源開発株式会社(JAPEX)、出光興産株式会社、北海道電力株式会社の3社による、苫小牧エリアのCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素の回収、貯留)実現可能性調査が選定されました。
本調査は、2030年までのCCSの事業開始を目指して、CO2の分離・回収設備や、CO2貯留の地点選定、CO2輸送のパイプラインのルートなどに関する検討を行うものです。
CCSは、我が国のカーボンニュートラル及び「ゼロカーボン北海道」の実現にとって重要な技術であり、今回の選定は、その事業化に向けた重要なステップであると歓迎します。
特に苫小牧でのプロジェクトは、CO2の貯留に加え、パイプラインによるCO2輸送やCO2を資源として再利用するCCUSも視野に入れるとされており、地域の振興や幅広い産業の脱炭素化にも繋がることが期待されます。
道といたしましては、国内唯一のCCS大規模実証地域としての実績と知見や地域住民の理解を基に、苫小牧市はじめ地域や関連の企業等と連携しながら、我が国の先頭に立って、CCSの早期事業化に取り組んでまいります。
令和5年7月19日
北海道知事 鈴木 直道