歯舞群島に位置する貝殻島の周辺水域は、豊富な昆布資源を有する漁場で毎年200隻を超える漁船が出漁しています。この昆布漁業の操業条件などを決める民間交渉が、5月27日から東京都(Web会議)で行われ、本日(3日)妥結しました。
貝殻島の昆布漁業は、先人の皆様の多くの英知と努力により、昭和38年に悲願であった「日ロ漁業協定」が結ばれ、「平和な海」の象徴と位置づけられる歴史的に重要な漁業であり、漁業者の皆様やそのご家族をはじめ多くの関係者が操業を待ち望んでいたものと承知しています。
本年は、開催日程が遅れ非常に厳しい交渉であったと伺っておりますが、日本側の代表を務められた北海道水産会をはじめ、歯舞漁業協同組合などのご尽力により、操業機会を確保できたことに安堵するとともに、ご支援をいただいた関係者の皆様に深く感謝を申し上げます。
道としては、操業条件の遵守はもちろん、安全な操業が確保されるよう、関係団体と連携して取り組んで参ります。
令和4年6月3日
北海道知事 鈴木 直道
(水産林務部水産局漁業管理課)