今般、ロシアのミシュスチン首相が択捉島を訪問したことは、北方領土に関する日本の一貫した立場と相容れず、また、新型コロナウイルス感染症の影響により、昨年から四島交流等事業の実施も見送られている中にあって、元島民の方々はもとより道民の心情などを考えると、受け入れられるものではなく、平和条約交渉への影響を強く懸念するところです。
私としては、北方領土を行政区域の一部とする北海道知事として、今後とも、我が国固有の領土である北方四島の一日も早い返還に向け、毅然とした態度での強力な領土交渉を一層加速するよう、強く国に求めてまいります。
令和3年7月26日
北海道知事 鈴木 直道
(総務部北方領土対策本部北方領土対策課)