北海道の生活 - 教育・文化・スポーツ
北海道の学校教育
2020年度、北海道の小学校数は999校、中学校数は586校、義務教育学校11校、合計1,596校で小・中学生が学んでいます。へき地校として指定されている学校は570校、全体の35.7%を占めています。中学校卒業者の高等学校等進学率は2020年は98.8%で、全国平均と同じとなっています。また、高等学校卒業者の大学等進学率は47.7%となっています。
道内には、大学37校、短期大学17校、高等専門学校4校、専修・各種学校225校があります。
ユニークな教育活動として、北海道にも「山村留学」を実施している市町村があります。これは、小中学校の児童生徒が、1年以上も親もとを離れて、あるいは親とともに農村漁村地域に転居し、現地の学校に通いながら、年間を通じての自然体験や地域の人々とのふれあいなどによる体験教育を目的としています。
高等学校では豊かな自然風土と広大な面積を有する北地域環境海道の特性を生かし、地域や家庭と連携を図りながら、授業、学校行事、部活動、就業体験活動やボランティアに関わる体験的な活動など、さまざまな創意ある教育活動を行っています。
また、北海道には食料生産や地域環境を専門的に学ぶことのできる農業高等学校等があり、生産、加工・流通について学ぶほか、地域の企業等と農業における自然エネルギーの活用に関する共同研究に取り組む学校もあります。
そのほか、カナダ、アメリカ、韓国などの学校と姉妹校提携を行い、短期の海外研修や海外への修学旅行を実施している学校や、英語のほかにロシア語、フランス語、中国語、ハングルが学べる学校など、国際理解教育に力を入れている学校もあります。
歴史を伝える芸能
本州と比べると歴史が浅く、伝統的な文化や芸能が少ないと思われがちな北海道ですが、道内にはアイヌの人々によって保存・伝承されてきた古式舞踊や本州からの移住者によって伝えられた民俗芸能や祭りなどが数多く残っています。
道内には、45の登録博物館があり、生活や産業、文化、美術、歴史など、地域性を生かした資料が展示されています。
北海道と全国
項目 | 北海道 | 全国 | 年次 |
---|---|---|---|
小学校児童数(教員1人あたり)(人) | 12.4 | 14.9 | 2020 |
中学校生徒数(教員1人あたり)(人) | 10.6 | 13.0 | 2020 |
義務教育学校生徒数(教員1人あたり)(人) | 3.5 | 11.1 | 2020 |
高等学校生徒数(教員1人あたり)(人)※ | 11.8 | 13.5 | 2020 |
中等教育学校生徒数(教員1人あたり)(人) | 12.0 | 12.1 | 2020 |
高等学校等進学率(中学校新規卒業者)(%) | 98.8 | 98.8 | 2020 |
大学等進学率(高等学校新規卒業者)(%) | 47.7 | 55.8 | 2020 |
大学数(100万人あたり)(校) | 6.9 | 6.1 | 2015 |
短期大学数(100万人あたり)(校) | 3.2 | 2.7 | 2015 |
高等専門学校数(100万人あたり)(校) | 0.7 | 0.4 | 2015 |
専修学校数(100万人あたり)(校) | 31.8 | 25.0 | 2015 |
各種学校数(100万人あたり)(校) | 10.0 | 9.3 | 2015 |
公民館数(100万人あたり) | 72.1 | 107.8 | 2018 |
図書館数(100万人あたり) | 28.8 | 26.6 | 2018 |
博物館数(100万人あたり) | 12.1 | 10.2 | 2018 |
青少年教育施設数(100万人あたり) | 13.4 | 7.0 | 2018 |
体育館数(100万人あたり) | 74.3 | 56.2 | 2018 |
水泳プール数(100万人あたり) | 54.1 | 26.8 | 2018 |
※通信制課程を除く
出典:文部科学省(2015年・2020年)「学校基本調査」
文部科学省(2015年)「社会教育調査」
総務省統計局(2015年)「国勢調査」