北海道の恐竜・化石展示施設

恐竜・化石大陸北海道サムネイル

道内における主な恐竜・化石展示施設

北海道には多くの恐竜・化石を展示している施設があります。
主な展示施設は次のとおりです。

恐竜・化石を展示している施設の北海道地図

すごいぞ!北海道化石BIG3

その1「世紀の大発見!ハドロサウルス科恐竜の全身骨格化石」

「むかわ竜(穂別産)」は、2003年に尾椎骨(びついこつ)の一部がむかわ町穂別で発見され、2013年と2014年に北海道大学総合博物館の小林快次准教授の指揮のもとに行われた大規模な発掘調査により、全身の約八割が掘り出された全長約8mに及ぶ国内最大のハドロサウルス科の全身骨格化石です。
「後期白亜紀の恐竜全身骨格化石」、「植物食の恐竜全身骨格化石」、「海成層(海の地層)から発見された恐竜全身骨格化石」として、国内最大にして初めての発見であり、日本から産出した極めて保存状態の良い恐竜化石として、世界的に注目されています。
また、むかわ町穂別では、国内産首長竜化石で全身が復元された標本としては、福島県のフタバスズキリュウに次いで国内二例目のエラスモサウルス科「ホベツアラキリュウ」や、日本産モササウルス類として国内で初めてヒレや胴体部分が連結して発見、新種に指定された「モササウルス・ホベツエンシス」など、中生代後期白亜紀の海生生物の化石が多数算出しています。

むかわ竜

その2「世界中の研究者が訪れる!アンモナイト化石」

幅広く白亜紀の地層が分布する北海道では、江戸時代の探検家・松浦武四郎が、「東蝦夷日誌」の中ですでに、「かぼちゃ石」としてアンモナイト化石を紹介するなど古くからアンモナイト化石が豊富に見つかることで知られています。さらに、三笠からはじめて発見された新種も多く、その中には「ミカサ」等の北海道の地名を冠したものも少なくありません。
三笠市立博物館では、日本を代表する化石といわれる異常巻きアンモナイト「ニッポニテス・ミラビリス」から、直径1.3mの日本最大級の巨大なものまで、約600点ものアンモナイト化石を展示、直接触ることもできます。
「すばらしい日本の石」を意味する「ニッポニテス・ミラビリス」は、日本古生物学会初代会長の東北帝国大学の矢部長克教授により、明治37年10月14日に新属新種として論文に記載されました。
この「ニッポニテス・ミラビリス」は、「日本古生物学会」のシンボルマークになっているとともに、論文発表された10月14日は、日本古生物学発展の契機になった日として平成30年から「化石の日」に制定されています。
一見するとデタラメに絡まったような形に見える「ニッポニテス・ミラビリス」ですが、後の研究によって、成長の過程に伴って規則的かつ幾何学的に形成されたと考えられています。
世界中の研究者が、北海道のアンモナイトを調査するためにやってきます。

アンモナイト

その3「北海道にティラノサウルスの祖先がいた!」

三笠市立博物館には、ティラノサウルスとノドサウルスの二つの恐竜化石が展示されており、学術的にとても重要です。
芦別市の後期白亜紀コニアシアンの地層(8,630~8,980万年前)から、中型のティラノサウルス類の化石が発見されました。この時代は、当初は小型だったティラノサウルス類が巨大化していく空白の時代であるため、この発見は、ティラノサウルス大型化の謎の解明のために重要な発見です。
また、夕張市からは、装甲板をまとった恐竜ノドサウルス類の頭骨が発見されています。どちらも北海道で唯一の発見であり、注目すべき標本です。

ティランノサウルス

恐竜・化石を展示する施設のリンク

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