森林・木材の二酸化炭素の吸収・固定機能について
北海道の面積の約7割を占める森林は、国土の保全や水源の涵養などの役割を果たすと同時に、大気中の二酸化炭素を吸収・固定し、温室効果ガスの吸収源として地球温暖化の防止に貢献しています。
また、森林から産出される木材は、炭素を長期的に固定することに加えて、製造時等のエネルギー消費が比較的少ない資材であるとともに、エネルギー利用により化石燃料を代替することから、二酸化炭素の排出削減にも寄与しています。
このページでは、森林や木材が二酸化炭素を吸収・固定する働きについて、ご紹介します。
森林が二酸化炭素を吸収・固定する量を調べてみよう!
一本の樹木はどれくらい蓄えているの?
森林1ヘクタールではどのくらい蓄えているの?
パソコン(エクセル)で計算してみよう!
北海道の各市町村毎に樹種、林齢ごとにヘクタールあたり等で、森林が二酸化炭素を吸収・固定しているおおよその量が推定できます。
木材が炭素を固定する量を調べてみよう!
木材はどのくらい蓄えているの?
私たちの生活と比較すると?
人の呼吸量と比較すると?
生涯の呼吸量では
道民一人がその生涯で呼吸により放出する二酸化炭素量は、炭素重量で約6.4トンです。これは、一本のトドマツが80年かけて吸収する二酸化炭素量の約30本分に相当します。
年間の呼吸量では
道民一人が年間で呼吸により放出する二酸化炭素量は、炭素重量で約0.08トンです。これは、一本の80年生のトドマツが一年間に吸収する二酸化炭素量の約20本分に相当します。
生活による排出量と比較すると?
生涯の生活では
道民一人が生涯の生活で排出する二酸化炭素量は、炭素重量で約250トンです。これは、一本のトドマツが80年かけて吸収する二酸化炭素量の約1,300本分に相当します。
一年間の生活では
道民一人が一年間の生活で排出する二酸化炭素量は、炭素重量で約3.11トンです。これは、一本の80年生のトドマツが一年間に吸収する二酸化炭素量の約900本分に相当します。
住宅の炭素固定量は?
一般的な二階建て住宅に必要な木材の総体積は、約20~25立方メートルです。これは、炭素重量で3~4トン(道民約40~50人が一年間に呼吸で放出する量)に相当します。
家具の炭素固定量は?
重さ20kgの木のテーブルは、炭素重量で約0.01トン(道民1人が約45日間に呼吸で放出する量)に相当します。