木質バイオマスとは
「バイオマス」とは、生物資源(bio)の量(mass)を表す言葉であり、「再生可能な有機性資源(化石燃料は除く)」のことを呼びます。その中で、木材からなるバイオマスのことを木質バイオマスと呼びます。
木質バイオマスには、主に、森林を伐採したときに発生する枝・葉などの林地未利用材や、製材工場などから発生する樹皮やおがくずなどの製材工場端材、住宅の建設や解体の際に発生する建設発生材などがあります。
林地未利用材
間伐・主伐により伐採された木材のうち、製材に使えない細い木や枝葉、切り株など未利用のまま林内に残されているものです。
近年、木質バイオマス発電施設を中心に利用が進んでおり、効率的な集荷などにより更なる活用が期待されています。
→林地未利用材の発生量の推計について
伐採に伴い発生する林地未利用材
製材工場端材
製材工場から発生する樹皮や背板、のこ屑などで、ほとんどが製紙原料、燃料、家畜敷料などの用途で利用されています。
建設発生木材
住宅などを建設や解体する際に発生する木材です。ほとんどが燃料や木質ボードなどの用途で利用されています。
建設発生木材
木質バイオマスの利用の方法
エネルギーとして利用
ストーブやボイラーなどで木質バイオマスを直接燃焼させて、暖房や給湯などに利用するほか、近年では地球温暖化防止の観点から木質バイオマスを活用した発電施設も稼動しており、木質バイオマスのエネルギー利用量が増えています。
【関連】
・道内における木質バイオマスエネルギーの利用状況 (PDF 578KB)
・【木×癒×炎】木の温もりを感じる空間
・北海道の薪の販売情報
・ペレット生産者一覧 (PDF 239KB)
エネルギー利用される形状
マテリアル利用
道内では、おが粉を家畜の敷料に利用したり、「長いも」などの農産物の梱包用として利用されているほか、トドマツの枝葉の抽出成分が持つ空気浄化機能に着目した消臭スプレーや空気浄化剤が販売されるなど様々な用途で利用されています。
また、近年は、「セルロースナノファイバー(CNF)」や「改質リグニン」、「バイオエタノール」など新素材の原料として、木質バイオマスが注目されています。