塩ゆでが一番なオホーツクの夏の味覚
生時は緑褐色の地色に、白あるいは黄色い数条の縦じま模様がありますが、加熱すると緑褐色部分が赤くなるため、きれいな紅白のしま模様となります。「ホッカイシマエビ」とも呼ばれています。
主に太平洋とオホーツク海沿岸の内湾の藻場に生息します。産卵期は8月下旬~9月下旬。雌は産卵直前に脱皮して雄と交尾します。雄は交尾の際、精子の入った精包を放出して、雌の生殖孔付近に粘着させます。その後24時間以内に産卵、受精し、雌は腹肢に発生途中の卵を付着させた抱卵状態のまま翌春まで過ごします。成長に伴い雄から雌に性が変わる雄性先熟型の性転換種であるため、雌との交尾を終えた雄は性転換し、雌として成熟します。
ホッカイエビの旨味は、刺身よりも塩ゆでしたときのほうが引き出されるので、初夏から夏の漁期にゆでたてを食べるのが一番といわれています
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