側線の湾曲が大きいクロガシラガレイ
両目が体の右側にあり、口は小さく左右不相称で肉厚の唇をもちます。うろこは雌が滑らかで雄は少しざらついていて、魚体を触るだけで雌雄の区別がつきます。クロガレイによく似ていますが、クロガシラガレイの方が側線(うろこ上の頭部から尾部に向かって線状に走る小さな穴の列)の湾曲が小さいことなどで区別できます。
北海道沿岸のなかでも特に根室湾、日本海沿岸、網走付近のオホーツク海沿岸に多く分布し、水深が100mより浅い砂れき底や汽水域に生息します。産卵期は4月中旬~5月下旬(日本海では2月下旬~3月中旬)で、産卵が近くなると雌雄ともにほとんど餌をとらず、水深が30mより浅い所に密集します。
身が厚く、新鮮なものは刺身にするとおいしく食べられます。また、北海道の海釣りでは、食味も良いことからカレイ類の中でもマガレイに次いで人気が高い魚種です。
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