頭と側線の湾曲が小さいクロガレイ
両目が体の右側にあり、口は小さいのが特徴。目がある側は黒みの強い褐色で、目のない側は白色でやや黄色みを帯びています。背びれには10~11本、尻びれには7本、それぞれ黒色条紋があり、体長は40cmほどになります。クロガシラガレイとよく似ていますが、クロガレイの方は頭が小さく、側線(うろこ上の頭部から尾部に向かって線状に走る小さな穴の列)の湾曲が小さいことなどで見分けます。
主にオホーツク海沿岸と北海道東部の野付水道から根室湾沿岸、厚岸湾に分布し、海水と淡水が混ざった汽水域に一年中生息します。形態以外に生息場所もクロガシラガレイと似ているため一緒に漁獲されることが多く、販売される際も区別されずに「くろがしら」または「くろがれい」として取り扱われています。
3月中旬~4月下旬の産卵期が旬で、その時期の新鮮なものは刺身や煮つけにするとおいしく食べられます。
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