稚魚はシラス干しや佃煮としておなじみ
体は細長く円筒形で下顎が上顎より前に出ており、歯はなく鰾(うきぶくろ)ももちません。
北方に生息し夜間に海底に潜る習性があるため、生息場所は底質が砂の所に限られます。産卵期は4~5月で、群れをなし一度に放卵、放精を行うので「群来(くき)」と呼ばれる精液で海面が白く濁る現象がみられます。北海道以外では高水温期に夏眠(7~10月)する性質をもち、その間の成長は停滞します。
大きさによって名称が変わり、体長1~3cmをチリメン、3~6cmをコスジ、また10cm未満のものをまとめてコオナゴとも呼びます。生まれてから1年以上経過した体長15cmくらいのオオナゴになると養殖魚の餌とされることが多いですが、一部は燻製にされて食されます。チリメン、コオナゴは、シラス干し、煮干、佃煮などに加工されます。
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