大きな目と口をもつ真っ赤な魚体
朱赤色の体や頭部の鋭い棘、大きな口と目が特徴。釧路など道東地域では「メンメ」の名で呼ばれています。
北海道ではオホーツク海側、太平洋側に分布し日本海側では生息していません。水深150~1200mの大陸棚斜面に生息し、小型魚は浅いところに、大型魚は深いところに多くみられます。大きな回遊はせずに季節的な深浅移動を行う程度で、岩礁域に定住する傾向が強くみられます。産卵期は2~5月で、ゼラチン質に包まれた卵を産みます。
北海道における漁獲量は減少傾向にあり、それに伴って魚体も小型化しています。キチジは深海性ですがうきぶくろがないため、深海から漁獲されても活魚での処理が可能です。
旬は冬。肉質は柔らかめで脂肪が多く非常に美味ですが、最近は漁獲量が少ないために高価です。
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