通には筋子やイクラよりも「マス子」が人気
体の背側や尾びれ、脂びれに大きな黒点があるのが特徴。産卵期の雄は背びれの前方部分が盛り上がることから「背張り鱒(セッパリマス)」とも呼ばれます。
広範囲に分布していますが、日本国内におけるほとんどの個体は根室海峡を含むオホーツク海沿岸の河川を上ります。海で越冬した成魚は8~10月に北海道の河川を上り、9~10月に主に中・下流域で産卵します。孵化後、成長した稚魚はすぐに川を下り海洋で1年ほど過ごした後、生まれた川(母川)に戻ります。しかしカラフトマスが母川に戻る習性は、ほかのサケ・マス類ほど強くないとされています。
漁獲量は北太平洋のサケ・マス類の中で最も多く、漁獲されたカラフトマスは内臓をとって塩蔵されたり缶詰などに加工されます。また、卵巣を塩漬けやしょうゆ漬けにした「マス子」も人気があります。
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