日本では最も古い食用魚の一つ
体は紡錘型で口は大きく、両顎には櫛状歯(しつじょうし)と呼ばれるくしの歯状の構造物があります。
生息数が多いのは余市川、尻別川、朱太川、利別川、見市川、厚沢部川、天野川、小鴨津川などで、余市川以南の日本海側では分布が連続し、比較的小さな河川にも生息しています。
秋に孵化し翌年秋に産卵して一生を終える「年魚」ですが、水温が高い場合はまれに成魚が越冬することもあります。産卵期は各河川とも8月下旬~10月上旬まで。川で孵化した仔魚は、すぐに海まで流され、動物プランクトンなどを食べて成長し、やがて色素が未発達な「シラス」と呼ばれる仔魚となります。なわばりをもつ魚で、なわばりのなかにある付着藻類を主食とし、一日に食べる藻類の量は体重の40~50%に達します。
調理方法は多彩で、刺身、天ぷら、アユずし、内臓と卵巣の塩辛「うるか」などがあります。
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