“本物のシシャモ”は北海道太平洋沿岸のものだけ
シシャモは北海道の太平洋沿岸の水深120mより浅いところにしか分布していない日本固有の魚です。
10月中旬~11月下旬になると特定の河川に群れを成して遡上し、河口から1~10km上流の砂れきの川底で産卵します。遡上する河川は胆振地方の鵡川、日高の沙流川、十勝川、釧路地方の茶路川、阿寒川、新釧路川、別寒辺牛川、尾幌分水川などで、日高沿岸と、釧路・十勝沿岸に分布する群れとでは遺伝的に異なることが確かめられています。厚岸沿岸に分布する群れも脊椎骨数などが異なることから、別な群れと考えられています。
産卵行動は雄雌1尾ずつで行われ、雌は複数の雄とペアを組み数回に分けて産卵します。孵化後1年半を経過した2年魚の多くが産卵のために河川に遡上します。
調理法は干したシシャモを焼いて食べるのが一般的です。なお、市場に大量に出回っているのは「カラフトシシャモ(カペリン)」と呼ばれる代用品です。
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