ほかの魚の生き血を吸う八つ目の吸血魚
体は細長く円筒形でうろこはなく、体表は粘液質に富みぬるぬるしています。1対の目と外鰓(がいさい)孔と呼ばれるえら穴が7対あり、横から見ると目が8つ並んでいるように見えることから「八目鰻」と名づけられたといわれています。口は吸盤状で両顎を欠き鋭い歯をもちます。この口でほかの魚類の体表に付着し、筋肉や赤血球を溶かして吸飲し成長します。
海で2~3年生活した後、成魚は産卵のために川へ遡上しますが、北海道では5~6月に遡上してその年の夏に産卵するものと9~10月に遡上して翌年春に産卵するものとがいます。石狩川、尻別川、利別川、朱太川などがカワヤツメの上る川として有名です。
主にかば焼き、つけ焼きなどに調理され、春のものより秋のものが美味とされています。
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