北海道立文書館所蔵資料案内~私文書 十文字家文書

分類記号:B44

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十文字龍介は、仙台藩の一門・涌谷伊達家(亘理氏)家中、十文字家の三男として1812(文化9)年に生まれた。江戸昌平黌に学び、各地を遊歴して志士・文人と親しく交わり、北方問題にも関心を寄せ情報収集にあたっている。1869(明治2)年8月、開拓大主典を任ぜられ、翌年1月札幌詰となった。本府建設が始まったばかりの札幌で、龍介は庶務掛兼金穀掛を命ぜられ、金穀の請け払いや募集移民への手当などに多忙な日々を過ごすが、1871(明治4)年7月に開拓使を罷免される。その後1875(明治8)年4月までは札幌、函館に滞在し、東京を経て涌谷に帰郷。1882(明治15)年にコレラで没した。

資料は、十文字家と十文字龍介個人に関するものを別にし、さらに一時龍介が養子として入った千石家の文書とに大きく分けた。開拓使官吏、元官吏として作成・受理した文書や、日々の詳細を綴った日記、風聞書などのほか、龍介の幅広い交流を示す大量の書簡がある。

子孫の十文字一夫氏(東京)から寄贈された。

天保年間~明治10年代

3,524点

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