分類記号:B61
元浦河教会は、日高の元浦河(荻伏)に北海道開拓を志して入植したキリスト教移民団体・赤心社のメンバーが中心となり、1886(明治19)年に創設した教会。資料は、
- 教会の運営に関わる基本資料(日誌、組織・規則、教会員、教職、会計、統計など)
- 教会の諸活動にかかわるもの(総会・集会、記念事業、日曜学校、幼稚園、伝道、社会活動など)
- 教会の刊行活動に関するもの(週報、月報、理想郷)
- 官公庁や基督教団上部組織など他機関との往復・伝達文書
- それらに属しがたい資料(書簡、その他)
に大別される。
元浦河教会の行った活動のうち、特徴的なものとしては、伝道紙「理想郷」の刊行・配布があげられる。「理想郷」は、1934(昭和9)年から1940(昭和15)年まで発刊されたが、村内のできごとや人事異動、出生や永眠などまで幅広くとりあげ、村の広報紙的な役割を果たした。村内全戸への配布のほか村出征兵士のもとへも送られ、村の様子を伝える通信紙として喜ばれた。
1884(明治17)~1982(昭和57)年
2,382点