北海道立文書館所蔵資料案内~私文書 鹿島万兵衛記録

分類記号:B23

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鹿島万兵衛は、実業家・鹿島万平の長男として1849(嘉永2)年東京に生まれた。父万平は、1869(明治2)年9月に東久世開拓長官とともに渡道、新政府の内命で函館に商社出張所を設けた。函館では、横浜との間で荷為替の便を開くとともに、釧路国厚岸と浜中の漁場持ちとなり、漁業及び鰊絞粕・魚油・昆布などの製造に従事した。万兵衛は当初、東京日本橋の鹿島商店本店で、北海道の父から送られる海産物の販売などをしていたが、1874(明治7)年に父の事業を継ぎ、以後大正期に至るまで、特に厚岸・浜中産昆布の製造と清国輸出に尽力、また仲間とともに海産税問題にも奔走した。後年、日本昆布会社取締役となる。

資料は、1871(明治7)年から1919(大正8)年に至る鹿島万兵衛の懐中日記などで、北海道や清国、台湾、米国などへの出張・旅行ごとにまとめられている。また、1913(大正2)年に口述した「昆布事業顛末」(B23/46)には、清国交易の苦労などが万兵衛の半生とともに詳細に綴られている。

1871(明治4)~1919(大正8)年

46点

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