分類記号:B60
平安農場は、1894(明治27)年に貸下許可された当別町獅子内地区の第一農場と、1896(明治29)年に貸下許可された新篠津村の第二農場とからなり、両方で67万坪余りの大規模農場である。農場創設に関わったのは、京都府在住の田中利兵衛、酒井重綱、膳平兵衛の三名で、うち膳は1898(明治31)年に農業経営から手を引いた。稲作を行う目的で、第一、第二農場とも湿地で泥炭地という土地が選ばれたが、第一農場は畑作中心となり、第二農場も灌漑溝や排水溝を設置したが成果ははかばかしくなかった。
資料は、出納簿や図面などからなる農場経営書類、現地の農場管理人や共同経営者である田中利兵衛から酒井重綱に宛てられた報告や相談の書簡、その他からなる。
1894(明治27)~1923(大正12)
246点
参考:酒井家文書