第20回(2021年度)「北方領土の日」ポスターコンテストの選考結果と入賞作品を紹介します。
最優秀賞作品一覧
【最優秀賞(総合)】
山本 久美子 さん
(イラストレーター)
〈審査員講評〉
北方四島周辺の温度を感じる配色とメッセージに合った印象的な表情のイラストで、女性の視線の先には北方四島があるような想像を掻き立てます。
画面いっぱいのイラストですが、落ち着いた色を使うことで強くなりすぎず、奥に秘めた静かで強い意志を感じさせる作品になっています。
文字の大きさや配置・全体的な配色も良く、綺麗にまとまっています。
【最優秀賞(大学・専門学校)】
西條 香澄 さん
(北海道芸術デザイン専門学校)
〈審査員講評〉
一見、幾何学模様に見えますが、よく見ると北方四島の特徴が散りばめられていて、見ているうちにどんどん独特な世界に引き込まれていきます。
QRコードを読み込むと”ポジティブ”な印象の作品を確認でき、ネガティブとボジティブのメッセージ性の強い相反する2種類の作品を見ることができます。
色彩をメインに作り込まれた二つのイラストとシンプルに仕上げた文字のコントラストが目を引くデザインです。
※QRコードを読み込むとポジティブをイメージした色彩が表示されます。
【最優秀賞(高校)】
佐藤 由乃 さん
(北海道根室高等学校)
〈審査員講評〉
遠近感のある構図に立体感のあるイラストで、雲の北方四島の立体感や細かな草の表現、島の霞み具合など細部にわたり丁寧に描かれている作品です。
遠くを見つめるエリカちゃんの後ろ姿から、その心情が汲み取れそうです。
一番手前に北方四島と北海道の両方に生息する鮮やかなハマナスの花を入れることで、島同士の繋がりと未来の希望を感じさせてくれる作品です。
【最優秀賞(小学)】
吉田 有里 さん
(北海道教育大学附属札幌小学校)
〈審査員講評〉
北方四島・北海道・日の丸(日本)が描かれていて、北方領土における課題は北海道だけでなく、日本全体であることの意識を高められそうです。
日の丸の赤を背景に、地上と空の動物の背景を色分けし、動物は和風の文様の上に黒のシルエットでコントラストをつけることで、目を引く作品になっています。
【最優秀賞(中学)】
藤井 愛花 さん
(釧路市立桜が丘中学校)
〈審査員講評〉
北方四島の特徴を細やかなイラストで表現していながらも文字は背景の赤でしっかり目立たせた、繊細さと力強さの対比が目を引くデザインです。
温かみのある色彩で描かれた可愛らしく丁寧な絵柄は見ている人の気持ちを優しくさせながらも、北方四島について考える機会を与えてくれそうです。
入賞作品一覧
入賞者一覧
応募数
一般の部:177点、こどもの部:155点、ぬりえ:147点
選考会
- 選考会日時
令和3年(2021年)11月8日(月)13:30~ - 選考会出席者
堀 じゅん子(北海道デザイン協議会 理事)
徳中 康弘(北海道デザイン協議会 理事)
北村 千鶴(北海道デザイン協議会 理事)
由川 孝典(公益社団法人北方領土復帰期成同盟 参事)
大川 健一(公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟 事業統括部長)
千葉 真一郎(北海道総務部北方領土対策本部北方領土対策課 課長補佐)