|
|
|
肉眼観察によるトマトの栄養障害診断法 | |||
|
1.チッソの欠乏 チッソは作物体内で移動し易い成分です。欠乏すると古い葉から新葉へと移行するため、症状は古い葉から生じます。1.葉の全面の黄化、2.葉脈の暗紫色化の他、3.生育の著しい抑制が特徴です。 チッソ欠乏は、1.収穫時に灌水を打ち切った場合、2.長期間無追肥で育苗した場合、3.未熟な稲わら等を多量に施用した場合に発生することがあります。 |
|
2.カリウムの欠乏 |
|
3.マグネシウムの欠乏 マグネシウムは葉緑素の構成成分です。欠乏すると葉緑素の生成が抑制され、葉の黄化や壊死斑が発生します。 マグネシウムも体内で移動し易い成分で、欠乏症状は下の葉から発生します。 生育初期では、下位葉が黄化し、やがて紫紅化しますが、葉脈は緑が残ります。黄化は次第に中位葉へ拡がり、果実の肥大時に顕著となります。 マグネシウム欠乏は、マグネシウム吸収を阻害するカリウムやカルシウムが蓄積しているハウスで見られます。 |
|
(北海道原子力環境だよりVol.61 2001.12抜粋)
|