北海道の特用作物
「特用作物」とは、工芸作物(砂糖、油、繊維、色素など工業原料となる作物)や薬用作物のように、利用に当たり人手をかけなければならない作物、および小面積にしか作られない作物などの総称です。
かつては、冷涼な北海道の気候を活かして、いろいろな特用作物が栽培されていましたが、昭和40年代以降は、安価な輸入品との内外価格差により、そのほとんどの栽培面積が激減してしまいました。
しかし、一部の作物は「機能性食品」として、あるいは「農村の豊かな景観形成」としての価値が見直されてきており、需要はかつてより少ないものの、一部の地域で栽培がつづけられています。
北海道の主な特用作物
ラベンダー | 今では観光用として有名ですが、かつては高級香水等に使う国産の原料でした。 |
ひまわり | 主に搾油用ですが、農村の景観形成や緑肥作物としても栽培されています。 |
なたね | 主に搾油用ですが、景観作物としても栽培されます。 |
青しそ | サラダのドレッシング、菓子類、風味調味料等に使用されています。 |
ホップ | ビールの原料であり、ほとんどがビール会社との契約により栽培されています。 |
ハッカ(薄荷) | 北海道を代表する農作物でしたが、今ではほとんど栽培されていません。 |
その他 | ハーブ、レッドキャベツ、ヤーコンなどが栽培されています。 |