近年、世界各地で異常気象による災害が発生し、道内においても激しい雨が降る頻度が増加するなど、気候変動の影響が顕在化しています。こうした影響は、今後さらに幅広い分野に及ぶことが懸念されており、その主な要因として地球温暖化があげられています。
地球温暖化は地球規模の深刻な問題であり、早期に解決すべき喫緊の課題であることから、道では、地球温暖化対策を総合的かつ計画的に推進するため、2010 年5月に「北海道地球温暖化対策推進計画(第2次)」を策定し、道⺠、事業者、市町村と連携・協働して、低炭素な社会づくりの取組を進めてきました。
こうしたなか、2015 年のパリ協定*1 の採択以降、国内外で温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡をめざす「脱炭素化」の動きが加速しており、道としても、気候変動問題に⻑期的な視点で取り組むため、2020 年3月、「2050 年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロをめざす」ことを表明したところであり、その実現に向けて更なる取組を進めるため、第3次計画を策定することとしました。
そして、道⺠⼀⼈ひとりが意識を変え、自ら責任を持って行動することにより、2050 年までに、温室効果ガス排出量と森林等による吸収量のバランスが取れ、環境と経済・社会が調和しながら成⻑を続ける北の大地「ゼロカーボン北海道」を実現し、道⺠が健康で快適に過ごすことができ、真に豊かで誇りを持てる社会を、次の世代につなげていきます。