幌延深地層研究センターにおける現地調査結果について

 

 

幌延深地層研究センターにおける現地調査結果について


 

 

幌延深地層研究センターにおける現地調査結果について

 

                                平成25年3月4日

                                経済部環境・エネルギー室

1 日  程

   平成25年3月1日()  13時から16時30分

 

2 場  所

    独立行政法人 日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター

     

3 調査箇所

  (1) 2月6日発生の、メタンガス濃度上昇箇所  (深度350m 試験坑道1)

  (2) 2月7日発生の、湧水増加箇所  (深度350m 周回坑道(東))

  (3) 地下施設を一元管理する、中央管理室  (地上施設)

  (4) 湧水等の、排水処理施設  (地上施設)

  (5) 掘削土置場に設置の、浸出水調整池 (地上施設)

 

4 調査概要

  (1) 幌延深地層研究センターより、今回の事象の説明聴取(別紙1PDF

     ・2月6日、試験坑道1における、湧水増加に伴うメタンガス濃度の上昇の事象

     ・2月7日、周回坑道(東)における、掘削箇所からの湧水の増加の事象

     ・今回の事象を踏まえての「事故等に係る外部への通報連絡について」の規定の見直し

         ・今後の情報公開についての考え方

        (2) 深度350m調査坑道での確認(現場写真PDF

    ・メタンガス発生箇所      -ア

    ・湧水増加箇所                              -イ

    ・周回坑道(西)掘削工事箇所  -ウ

    ・固定ガス検知器        -エ

    ・携帯型ガス検知器      -オ

  (3) 地上施設での確認

    ・中央管理室                                  -カ

    ・排水処理施設                              -キ

    ・浸出水調整池                              -ク

        (4) 労働安全衛生法に関する作業計画届出の確認及び今回の事象による労働基準監督署からの立     入り等の有無

5 調査結果

  (1) 調査坑道

     ・メタンガス:固定検知器及び携帯用検知器により、ガス濃度はゼロ

     ・湧水:排水量約19立法メートル/hで推移しており、排水処理施設で対応可能

        (2) 地上施設

     ・中央管理室:メタンガス等について、24時間体制で監視中

     ・排水処理施設:処理能力(400立方メートル/日×2基)範囲内である

                ・浸出水調整池:一時貯留した湧水も現在は処理済み(最大容量2700立方メートル)

        (3) 情報公開の改善

                ・これまでの規定に、湧水由来の事象のほか、近隣町村及び報道機関に対する情報提供も追加

                ・これまで、安全上の配慮から見学対象外としていた工事エリアについても、適宜報道機関へ      公開

                ・事業説明会、成果報告会について、これまでの幌延町及び札幌市での開催のほか、近隣自治      体からの要請に基づき開催

  (4) 今回の事象に関し、労働基準監督署から特段の話はない

6 まとめ

  今回の現地調査により、現在はメタンガス濃度も検知されず、湧水についても処理能力の範囲  内であることを確認した。センターは、情報公開の規定の見直しを行い、新たに近隣町村や報道機関に対しても情報提供することとした他、「ゆめ地創館」においても地下の状況を常に放映している。

  今後、工事の安全性はもとより、事業の透明性を図る観点から、一層の情報公開に努めて頂きたい旨、現地において改めて申し入れを行った。

 

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