北海道レッドリスト【両生類・爬虫類編】改訂版(2015年)について

北海道レッドリスト【両生類・爬虫類編】改訂版(2015年)について

1.改訂検討の体制

  両生類・爬虫類については、以下の構成員による「北海道希少野生動植物保護対策検討委員会両生類・爬虫類専門部会」を設置して詳細な検討作業を行いました。

 
 ・北海道希少野生動植物保護対策検討委員会両生類・爬虫類専門部会構成員一覧表 

 氏 名

 所   属   等

 備 考

  竹 中    践   東海大学生物学部生物学科 教授   部会長
  中林 成広   北海道両棲爬虫類研究所 所長   専門委員
  徳田 龍弘   動物写真家(北海道爬虫両棲類研究会 会長)   専門委員
 

2.改訂検討の方法

  道内に生息記録のある両生類・爬虫類の種・亜種について目録を作成した上で、収集した文献や専門的知見による生息地の現状や個体数の減少等の状況、環境省や他県のレッドデータブック・レッドリストへの掲載状況などを基に、定性的な要件によるカテゴリー判定等の評価を行い、評価結果をリスト化しました。

 


3.改訂結果の概要

  両生類・爬虫類については、目録に掲載された計21種(亜種を含む。以下同じ。)のうち、改訂版レッドリストに掲載されたのは計8種で、改訂前と比べて3種増加しました。

  区分別に見ると、絶滅危惧に分類されるものでは、En(絶滅危惧1B類)としてキタサンショウウオ、Vu(絶滅危惧2類)としてコモチカナヘビが引き続き掲載されました。

  また、今回から設定したDd(情報不足)としてシロマダラが新たに掲載されました。

  さらに、Lp(絶滅のおそれのある個体群)としてニホンアマガエル焼尻島個体群、ヒガシニホントカゲ奥尻島個体群他計10個体群(該当する種は計5種)が掲載され、改訂前と比べて4個体群増加しました。
 

 

 目録掲載
種・亜種数
(A)

 レッドリスト掲載種・亜種数

レッドリスト
掲載率
 (B/A)

 Ex

 Ew

Cr

En

Vu

Nt(R)
※1

Dd
※2

Lp
※3

合計(B)
※4

 旧版(2001年)

24 

0

0

0

1

1

0

-

1

6

5

20.8

 改訂版(2015年)

21 

0

0

0

 1

1

0

1

1

10

8

38.1

 増減(改訂版-旧版)

-3 

0

0

0

0

0

0

-

0

4

3

 -

 ※1 準絶滅危惧(Nt)については旧版では希少種(R)と表記していた。
 ※2 情報不足(Dd)については旧版ではカテゴリー区分がなかった。
 ※3 絶滅のおそれのある個体群(Lp)については個体群数を表記した(1つの種で複数の個体群が選定される場合あり)。
 ※4 合計(B)についてはEx~Nの各種数、Lpのみ該当する種数を加算した(表記の数値の単純加算とは異なる場合あり)。

 

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