野生鳥獣による被害調査結果について(令和4年度分)
令和4年度の野生鳥獣による農林水産業の被害(海獣類によるものを除く)について、市町村からの報告を基に全道の状況を調査しました。
概況
- 令和4年度の野生鳥獣による全道の農林水産業被害額は、58億8千7百万円で、昨年度に比べ4億3千7百万円増加した。農林水産業別では、農業が58億3千6百万円、林業が4千8百万円、水産業が3百万円となった。また、振興局別では、後志、胆振、日高、渡島、根室で減少したが、ほか9振興局で増加した。
- 主な鳥獣別の被害額について昨年度と比較すると、アライグマ(5百万円減)、キツネ(3千9百万円減)で減少したが、エゾシカ(3億6千6百万円増)、カラス類(4千2百万円増)、ヒグマ(9百万円増)で増加した。
- 主な作物別の被害額について、昨年度と比較すると、農業では、牧草 (7千8百万円減)、ばれいしょ(9百万円減)で減少したが、デントコーン(1億4千7百万円増)、ビート(4千3百万円増)、水稲(5千3百万円増)で増加した。林業では、全体(トドマツ他)で8百万円増加した。水産業では、全体(ニジマスなど)で2百万円増加した。
エゾシカ関係
- エゾシカによる被害額は48億4千6百万円で、昨年度に比べ3億6千6百万円増加し、被害全体の8割を占めている。農林水産業別では、農業では、47億9千8百万円、林業では、4千8百万円となった。また、振興局別では、空知、日高、渡島、根室で減少したが、ほか10振興局で増加した。
- 主な作物別の被害額について、昨年度と比較すると、農業では、牧草 (7千2百万円減)、ばれいしょ(1千2百万円減)で減少したが、水稲(6千6百万円増)、デントコーン(1億2千4百万円増)、ビート(2千6百万円増)で増加した。林業では、全体(トドマツ他)で8百万円増加した。