◇北海道の不法投棄の状況と防止への取組◇
１ 不法投棄（産業廃棄物）の判明状況
令和４年度（２０２２年度）における道内の産業廃棄物の不法投棄判明件数は４件で、投棄量は１１３トンとなっています。
不法投棄された廃棄物については、不法投棄実行者や排出事業者などに適正処理を指導するとともに、改善状況などを監視しています。
表１ 新規不法投棄判明状況
表２ 実行者別不法投棄判明状況
２ 不法投棄の防止等に向けた取組
道では不法投棄の未然防止と早期発見・早期対応に向けて、以下の取組を行っています。
（１）関係機関との連携強化
北海道廃棄物不法処理対策戦略会議（構成：道本庁、北海道警察、第一管区海上保安本部、北海道地方環境事務所、北海道経済産業局、政令市、公益社団法人北海道産業資源循環協会など）や、各地域の不法処理対策戦略会議（構成：各振興局、各警察署、各市町村など）を組織し、関係機関・団体が連携して取組を進めています。
また、平成１７年度（2005年度）から５箇所の振興局（石狩、渡島、上川、胆振、釧路）に警察職員ＯＢを廃棄物不法投棄等対策指導員として配置しています。
（２）監視活動の拡充
通年の監視活動に加えて、環境月間（６月）と廃棄物適正処理推進月間（１０月）は、ヘリコプターによるスカイパトロール（道、北海道警察、第一管区海上保安本部が連携）、廃棄物運搬車両の路上検問や街頭指導、休日パトロールなどを関係機関が連携して実施しています。
（３）通報体制の拡充
不法投棄の未然防止、早期発見及び早期対応には、多くの道民の皆さんからの情報提供が欠かせないことから、フリーダイヤル「産廃１１０番」（電話番号０１２０－５３－８１２４）を設置するとともに、民間事業者と「不法投棄等撲滅協定」を締結するなど、情報収集に努めています。
【不法投棄等撲滅協定締結団体】
･北海道電力(株)
･北海道農業協同組合中央会
･北海道森林組合連合会
･北海道漁業協同組合連合会
･（公社）北海道トラック協会
･（一社）北海道建設業協会
･ＮＴＴ北海道グループ
･ 北海道電力ネットワーク(株)
（４）地域における不法投棄防止など環境保全に向けた行動への取組の推進
釧路地域「自然の番人宣言」を先駆とした「地域における不法投棄防止など環境保全に向けた行動への取組」が全道各地域で展開されています。
→関連ホームページこちら
（５）各種の普及啓発
不法投棄防止の普及啓発のため、関係機関へのポスターの配布、新聞広告等の活用、啓発物品の配布などを行っています。
◆不法投棄防止のポスターの例
◆不法投棄防止の新聞広告の例
