道内におけるPMセンサ実証試験事業について
道内におけるPMセンサ実証試験事業について
1 事業目的
微小粒子状物質(PM2.5)について、平成25年1月に中国からの越境大気汚染により、西日本
を中心に広い範囲で環境基準を超える濃度が観測されたことから、社会問題化しています。この
状況を受け、国では、PM2.5の短期ばく露による健康影響から注意喚起のための暫定的な指針を策
定するとともに、観測体制の整備促進を自治体に求めているところですが、自動測定機は高価で
あり、且つ維持管理費も高額であること等が課題となっています。
こうしたことから、道では、PM2.5の標準測定法と等価性が認められた自動測定機に対して高
い相関を実現した安価で簡易なPMセンサが道内の大気環境状況を補完的に把握するための手段と
して活用できるかどうかについて関係機関と共同で実証試験事業を行います。
2 事業形態
北海道大学、神栄テクノロジー(株)、旭川市、千歳市、(地独)北海道立総合研究機構、北海
道とのタイアップ事業として実施しております。
3 PMセンサとは?
○測定原理:光散乱方式により粒子数をカウントし、質量濃度に換算
○寸法・重量:71.4W×76.4H×36.7D(mm) 約130g
○環境省が実施した等価性試験をクリアした自動測定機と高い相関性
○オランダの公共施設で基準器と高い相関性
4 事業概要
北海道大学の技術支援のもと、神栄テクノロジー(株)からPMセンサほか関連機器を提供い
ただき、旭川市、千歳市、(地独)北海道立総合研究機構との協力・連携により、公定法の自動測
定機との並行測定等の実証試験事業を行っています。
5 測定地点
(地独)北海道立総合研究機構環境科学研究センター屋上(札幌市北区北19条西12丁目)
旭川市北門測定局(旭川市錦町21丁目)
千歳市川南測定局(千歳市東雲町5-13)
6 測定期間
環境科学研究センター屋上、千歳市局:平成25年11月~平成26年11月
旭川市局:平成25年11月~平成26年2月
7 役割分担
8 PMセンサの設置と実証試験開始
平成25年11月20日に千歳市川南測定局、11月28日に旭川市北門測定局にPMセンサを設置し、
実証試験を開始しました。