1 件数・被害額が増加(前年同月比)
令和4年6月末までにおける特殊詐欺の被害状況は、認知件数が152件で前年に比べ70件増加(+85.4%)し、被害額が約6億3,700万円で約4億6,200万円増加(+264%)しています。さらに、被害者の86%が高齢者(65歳以上)です。
2 令和4年6月中に認知した主な事件
⑴ 息子をかたる損失補てん金等名目のオレオレ詐欺
被害者(80歳代女性)は、息子を名乗る者から「仕事の大事な書類を間違った宛名に送ってしまった。それを補てんするためにお金が必要だ。」などとの詐欺電話を受け、自宅付近で息子の知り合いを名乗る者に、1,000万円を手渡し、だまし取られた。
⑵ 警察官をかたるキャッシュカード詐欺盗
被害者(80歳代男性)は、警察官を名乗る者から「口座が偽造され、現金が引き出されている。キャッシュカードを使わないで保管するように。」などとの詐欺電話を受け、キャッシュカードの暗証番号を伝えた。その後、自宅に訪れた警察官を名乗る男の指示で、キャッシュカード2枚を封筒に入れ封印したが、封筒から目を離した隙に、見た目が同一の別の封筒にすり替えられてキャッシュカードを盗まれた。キャッシュカードからは合計200万円が引き出されていた。
3 少しでも「変だな」と思ったり、不安を感じたら警察相談電話「♯9110」
息子や孫など親族を名乗るオレオレ詐欺が多発しています。
突然の電話でお金の話が出たら、相手が例え親族だと思っていても、一度電話を切り、警察相談電話「♯9110」に連絡してください。
また、警察官を名乗る者が自宅に訪れ、キャッシュカードをだまし取る、または隙を見て盗む被害も発生しています。絶対にキャッシュカードは『渡さない』、暗証番号は『教えない』でください。そして、「自分だけはダマされない」と思わず、詐欺の手口に関心を持っていただき、少しでも「変だな」と思ったり、不安を感じた場合は警察相談電話「♯9110」に連絡してください。
4 家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう
道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。
ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。