ダム事業一問一答

 

 

ダム事業一問一答


 

 

 

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1)私たちのそばではあまりダムを見かけることはありませんが、どういうところにダムを造っているのですか。

 水をせき止めるためには、小さな構造物で、大きな容量の水を貯めるのが一番いいことなのです。ですから、山間部で間口が狭いところで、上流側が広がっている箇所が理想的なのです。従って、ダムは市街地に近い箇所につくられることはまれであり、どうしても山間部に多く見かけることになるのです。

2)コンクリートのダムと石でできたダムを見かけますが、どのように使い分けされているのですか。

 皆さんは、今まで見たことのあるダムでも作っている材料や形が色々異なっていることに気がついていると思います。

 ダムは地盤の状態やダムの材料など、いろいろ検討して、安全なダムであるように作りますので、その場所に一番適したダムの材料や形が決められます。

 一般的にはダムの基礎となる地盤の強さや、ダムの大きさによって、コンクリートでつくるのか土や岩を使ってつくるのかを決めています。

3)ダムを造るのには、どのくらいの期間がかかるのですか。

 ダムを造ることが必要になると、まずダムを造れる地形があるかどうかを調べます。造れそうな場所があれば、概略のダム計画を立ててみます。その後、ダムが経済的に成り立つかどうかの検討を行います。ここまでの調査を予備調査といいます。

 ダムを建設することが決定されると、建設のための詳細な調査が行われます。これが実施計画調査です。

 調査の進捗と共にダムの設計が行われ、施工計画がたてられます。一方水没者や水没地の地権者に対し、補償交渉を行い、交渉がまとまれば、水没地の物件を移転してもらい、補償金を支払います。これでやっと、工事着手となりますが、着工してからも、技術的な検討や調査を必要とすることから、ダムの建設には長い年月を要するのです。

 北海道が施工した主なダム事業を見ますと、予備調査から完成まで短いもので7年、長いものでは31年の年月がかかっているのです。

4)ダムには、いつも水がいっぱいですが、どのように使われているのですか。

 川の状態は、一年を通じて、色々変化します。雨が降り続いたり、雪解けのときは、水量は増しますが、反対に夏の時期に何日も雨が降らない状態が続いたりしますと水量が減り、川底が見えて魚が住めなくなったり、川の環境が悪くなったり、水道の水や水田の水がとれなくなったりします。このような時にダムに貯めておいた水を流して、困ったことにならないようにします。

5)ダム湖では、釣りやカヌーで遊んでもいいのですか。

 近年、自然環境、レクリエーション等に対する国民の要望が高まる中で、ダム、ダム湖及びその周辺地域は、水と緑のオープンスペースとして、その利活用の推進、自然環境の保全等を図ることにより、地域の活性化に重要な役割を果たすことが期待されています。

 このため、地域の創意工夫を活かすと共に、ダムをより快適に一層解放し、ダムが地元にとってより密着した施設になるようダムの利活用をさらに推進し、もっと地域の活性化を図ります。

 ダム湖では、利用の決まりを守って遊びましょう。

  

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