平成28年に18歳から投票ができるようになり、選挙がより身近なものとなった高校生や大学生等の政治や選挙への関心を高めるため、道内の高校生や大学生等から明るい選挙をすすめる「まんが」を募集した結果、44作品の応募がありました。
審査の結果、次のとおり特選1点、委員長特別賞1点、優秀賞3点、入選5点を決定しました。
特選
北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパス2年 工藤 紗菜さんの作品
【作品の感想】
・自然なストーリー展開の中で、18歳には選挙権があること、若者の投票率が低いこと、自分と意見の合う政党に投票すれば理想の政策を実施してくれるかもしれないこと、といった選挙に関する情報を多く盛り込んだ点を高く評価したい。
・主人公の女子高生が一瞬暗い顔をして忙しそうに弁当を作る母親や幼いきょうだいの顔を思い浮かべる一コマは、主人公の家庭が決して余裕がある訳ではないことを言葉だけでなく絵だけで伝えており、漫画ならではの表現方法を上手く生かしていて秀逸だった。
・政治参加の大切さや、若者の投票参加を促しており、ストーリーも分かりやすく適切に表現されている。
委員長特別賞
北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパス2年 南 ここり さんの作品
【作品の感想】
・期日前投票などの投票に関する制度、投票先の選び方、投票によって暮らしが変わることの全てが書かれていて、且つ、目に入りやすい文章の量となっている。
・選挙権がある友人とのメッセージのやり取りは若者にとって身近に感じられる内容となっている。
・若者に身近な携帯電話の画面で、選挙制度の内容や疑問点、友達との連帯意識、投票の必要性が見やすく丁寧に描かれている。
・投票参加やストーリーの発想力に好感を持てた。
優秀賞
岩間 叶実 さんの作品
北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパス3年 長谷川 桜 さんの作品
北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパス2年 竹林 杏珠 さんの作品
入選
北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパス3年 山内 実耀 さんの作品
北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパス3年 平間 愛里 さんの作品
北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパス2年 大林 柚愛 さんの作品
北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパス3年 半田 梨紗 さんの作品
北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパス3年 村田 葵 さんの作品
応募作品全体を通して
・ある程度文字を増やさないと制度の説明は難しいものだが、絵で補って文字数が増えすぎない工夫をしている作品には、特に感心させられた。
・作品毎に個性があり、選挙に関心が無かった人でも読みたくなるようなファンタジーの要素であったり、実際に選挙を経験している身近な人との会話など、「どうしたら読み手に関心を持ってもらえるか」と考えて描かれていることが伝わってきた。
・どの作品も選挙制度や投票の大切さ、若者の参加についてよく調べられており、本コンクールに応募された方だけでなく、作品を見た方も選挙への関心が高まることが期待できると感じた。
・全体的に選挙や投票の大切さ、政治参加の必要性などを訴えながら読み手に選挙の必要性を訴えるものとなっている。
・「まんが」という限られたコマ数の中で、政治参加の大切さや必要性、更には選挙制度を説明した上で、読み手に投票参加を促すことは大変難しいことだが、多くの作品はこれらの条件を少しでも満たすため、多大な努力をされていることが十分窺える。
作品を応募いただき、ありがとうございました!!