北海道てんかん地域診療連携体制
1 概要
本道のてんかん診療については、てんかんを専門とする医師が不足し、日本てんかん学会の専門医以外の多くの医師が診療にあたっているほか、専門医が札幌市や旭川市に集中していることから、患者がてんかんの専門医に必ずしも結びついていないことや、専門医治療が必要となる場合の受診方法や診療レベルに格差があることが課題となっております。
道では平成30年(2018年)3月に策定した「北海道医療計画」に、施策を講じる精神疾患のひとつとして「てんかん」を明記したところですが、関係機関との連携・調整を図り、関係機関の医師等への助言や地域におけるてんかんに関する普及啓発等を行い、てんかん治療における連携体制の整備を目的とした「てんかん地域診療連携体制整備事業」を実施するため、令和元年(2019年)12月13日に札幌医科大学附属病院をてんかん支援拠点病院として選定し、事業を進めています。
2 診療連携体制
てんかん治療医療連携協議会での決定をもとに、道内のクリニックを含む一般てんかん診療施設を1次診療施設、地域におけるてんかん診療の中心的役割を担う医療機関を2次診療施設、3医育大学(札幌医科大学・北海道大学・旭川医科大学)と中村記念病院を3次診療施設と定め、てんかん地域診療連携体制を構築しています。
○2次診療施設
○3次診療施設