たばこと死亡者
わが国において、喫煙が原因で死亡したと推定される数 (喫煙による超過死亡数) は1995年で9.5万人、2000年で11.4万人です。
この死亡者数は交通事故による年間死亡者数 (2006年6352人) を超えています。交通事故は事故と 死亡の因果関係がわかりやすく、誰しも事故の発生を少なくすることへの社会としての取り組みに賛同が得られます。
しかし、喫煙による超過死亡という現象に対しては、喫煙と病気の罹患あるいは死亡までの期間が非常に長い経過を追うこと、喫煙と関連性が高い(発病率が高い)とする病気の多くは喫煙しなくてもある程度の率で非喫煙者も罹る病気なので、喫煙と病気による死亡との因果関係がわかりにくく、社会における喫煙関連疾患で死亡する人を少なくする施策の必要性について理解されづらい現状があります。