たばこの依存性
たばこの煙にはニコチンという化合物が含まれ、このニコチンが脳に作用して喫煙に対する依存性(薬理作用)を獲得させます。また、たばこにはニコチンによる依存性だけでなく、吸ったときのイメージや、喫煙行為そのものへの心理的依存があるといわれています。
その依存性の強さには個人差がありますが、ヘロインやコカイン、アルコールに匹敵するという説もある一方、他の薬物と比べると依存性は弱いという説もあります。しかし、喫煙者が、禁煙に挑戦しても半数以上は再喫煙してしまう現状があることから、たばこの依存性は弱いとはいいきれない部分があります。
また、外国では、たばこを依存性薬物としてとらえ、たばこを吸うことは治療が必要な病気 (ニコチン依存症)と見なす説が広がりつつあります。