肝炎対策について
北海道では、肝炎ウイルス検査の促進や肝疾患診療連携拠点病院などの診療体制の整備、肝炎治療特別促進事業などによる医療費の助成など総合的な肝炎対策に取り組んでいます。
肝炎ウイルス検査
道立保健所では、感染者を早期に発見し、早期治療に結びつけるため、感染の可能性が疑われる方々を対象に無料でB型及びC型肝炎ウイルス検査を行っています。
また、多くの市町村でも肝炎ウイルス検査を受けることができます。詳しくはお住まいの市町村にお問い合わせください。
ウイルス性肝炎進行防止対策精密検査費助成事業
道では、B型、C型の肝炎ウイルスの保有者を早期に発見し、早期治療に結びつけるため、医療機関における初回の精密検査費用を助成します。
肝疾患診療連携拠点病院
道では、肝炎治療の充実強化を図るため、次のとおり3医療機関を肝疾患診療連携拠点病院として指定しており、各肝疾患診療連携拠点病院では肝炎に関する相談窓口を設置しています。
また、肝疾患に関する研修会等も開催しています。
肝疾患に関する専門医療機関
道では、身近に肝疾患の治療を受けられるよう道内の各地域で専門医療機関を指定しています。
R40331_肝疾患専門指定医療機関一覧 (PDF 331KB)
なお、専門医療機関の指定基準については、次のとおりです。指定については、北海道肝炎対策協議会の意見を踏まえて決定されます。
「肝疾患に関する専門医療機関」についての指定基準 (PDF 87KB)
北海道肝炎医療コーディネーター
道では、肝炎に関する医療相談、ウイルス検査等さまざまな知識とスキルを持ち、住民の一人でも多く、肝炎ウイルス検査を受け、安心して医療を受けることができるようサポートするための「肝炎医療コーディネーター」の認定をしています。
北海道肝炎医療コーディネーター研修について
毎年、「肝炎医療コーディネーター」の認定に係る研修を開催しております。
なお、当該研修は、北海道大学病院に委託し、実施しておりますので、詳細については、北海道大学肝疾患相談センターホームページをご覧ください。
肝臓週間・日本肝炎デー
国では、肝臓週間を7月28日を含む週の月曜日から日曜日とし、ウイルス性肝炎をはじめ肝疾患の啓発活動を推進しております。
また、WHOが始めた「世界肝炎デー」と同日である7月28日を「日本肝炎デー」と定め、新たな感染予防のため、普及啓発及び情報提供を推進しています。
道においても、この肝臓週間において、各地域でポスターの掲示や啓発グッズの配布により、特に肝炎ウイルス検査の受検勧奨を行っております。
日本では、年間約4万人が肝臓病で亡くなっており、このうち約3万5千人は肝がんにより死亡しております。
現在、慢性肝炎ウイルス感染者(B型、C型肝炎)は、300~370万人いる推測されておりますが、肝炎ウイルスに感染していても検査をできるだけ早く受けて感染を知り、医療機関で適切な治療を受けることで、肝硬変や肝がんといった深刻な症状に進行することを防ぐことができます。
肝炎ウイルス検査を希望される方は、最寄りの保健所にお問い合わせください。
ウイルス性肝炎進行防止対策
道では、ウイルス性肝炎の治療等に係る医療費助成を行っています。
北海道ウイルス性肝炎対策実施要綱
肝炎対策基本法(平成21年法律第97号)及び同法第9条第1項により、国が定める「肝炎対策の推進に関する基本的な指針(平成23年5月16日厚生労働省告示第160号)」を踏まえ、北海道医療計画及び北海道がん対策推進計画(いずれも平成30年3月策定)に掲げるウイルス性肝炎対策の推進を図るため、本要綱を策定しています。
また、肝炎ウイルス検査の受検や肝炎ウイルス感染者及び肝炎患者(以下、「肝炎患者等」という。)の早期受診を促進するとともに、医療提供や相談支援の体制を整備するなど、総合的な肝炎対策を推進することにより、肝硬変又は肝がんへの進行防止を図ることを目標としています。