薬物乱用とは、社会のルールからはずれた方法や目的で、薬物を使うことです。
薬物乱用は、本人の心や体だけではなく、家族や身近な人、さらには社会全体にも深刻な影響を与えてしまうことがあります。
このページでは、薬物乱用防止に関する様々な情報を発信します。
令和6年度 麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動北海道大会
市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)について
オーバードーズってなに??
ドラッグストア等で販売されている市販薬のうち、総合感冒薬や鎮咳去痰薬などの一部の医薬品については、「濫用等のおそれのある医薬品」として指定されており、こうした市販薬について、本来の用法・用量を超えて過剰摂取することをオーバードーズといいます。
オーバードーズが原因と疑われて救急搬送される事例が、若年層を中心に年々増加しています。
市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)は、昏睡、けいれんや発作など身体に重大な影響を及ぼし、最悪の場合、死に至る恐れがあります。
オーバードーズは、安全でも安心でもなく、大変危険な行為です。
オーバードーズしてみたくなったら・・・
SNS等で「ODをしたら楽しくなった」「つらい気持ちがODで和らいだ」「ふわふわ気持ちよくなって、嫌なことが忘れられる」と言った体験談を見て、興味をもったり、一度くらいやってみようか、という気持ちになったことがあるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
オーバードーズに興味を持ったのはなぜでしょう?
もしかして、つらい気持ちや、嫌なことがあったり、なんだかもやもやしていたり…そんな気持ちや生きづらさをオーバードーズで変えられる、と思ったから?
もし、そうだったら、危険なオーバードーズより、つらい気持ちや嫌なことを誰かに話してみたり、困っていることを相談してみたりすると、そんな状況が少し変わるかもしれません。
身近な友達や先生や家族にはちょっと話しづらい、そんな時は、専門家が話を聞いてくれる相談窓口もあります。もちろん、秘密は絶対に守られます。
誰かに相談するのは、勇気がいるかもしれません。そんなに難しく考えなくても、ただ誰かとなんでもないお話をするだけで、こころが少し晴れることもあります。
オーバードーズをやめられない・・・
危険だとわかっていても、つらい気持ちになるとODしてしまう。
ODすることで、なんとか生きている。ODで死んでしまってもかまわない…
もし、そんな状況・気持ちだったら、あなたのことが最優先です!
問題は深刻で、あなた一人でなんとかできる状況ではないかもしれません。
どうか誰かを頼ってください。できる限りでかまいません、少しでいいので、誰かに状況について話をしてみてください。
身近な人に話すのが難しければ、専門家に相談できる窓口もあります。
「相談しても問題が解決するわけじゃない、どうせODをやめろと言われるだけでしょ」と思うかもしれませんが、相談窓口の役割は、ODをやめさせることではありません。「あなたの話を聞き、あなたの助けになること」です。
あなたがお話ししてくれるのを、待っています。
誰かに相談するのは、勇気がいるかもしれません。
そんなに難しく考えなくても、ただ誰かとなんでもないお話をするだけで、こころが少し晴れることもあります。