在宅医療体制の構築について
長期にわたる療養や介護を必要とする患者が、病気と共存しながら、生活の質の維持・向上を図りつつ療養生活を継続することができるよう、在宅医療の提供体制の整備が必要とされています。
また、高齢化の急速な進行を踏まえ、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、医療と介護が連携した地域包括ケアシステムを構築する必要があります。
道では、平成30年(2018年)に策定した北海道医療計画(平成30年度(2018年度)~令和5年度(2023年度))に基づき、訪問診療の体制整備に必要な経費に対する補助制度等の活用促進や、北海道における在宅医療の現状・課題の分析、地域の実情に応じた対応策の検討など、在宅医療の提供体制の構築に取り組んでいます。
在宅医療とは
◇ 治療や療養を必要とする患者が、通院困難な状態にあっても自宅等の生活の場で必要な医療を受けられるように、医師などが自宅等(※)を訪問して看取りまでを含めた医療を提供するものです。
◇ 在宅医療の対象者は、病気やけがなどにより通院が困難な人で、退院後継続して治療が必要な人、又は自宅等で人生の最終段階における医療を希望する人などで、具体的には、寝たきりの高齢者、神経難病患者、けがによる重度の後遺症のある患者、末期がん患者などです。
※「自宅等」とは、居宅、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、認知症対応型共同生活介護事業所等を指します。
北海道在宅医療推進支援センターについて
道では、令和2年度より北海道在宅医療推進支援センターを設置し、北海道における在宅医療の推進を目的とした各種取組を実施しています。在宅医療に係る研修の受講申し込みや、先進事例の閲覧が可能です。詳しくは、リンク先をご覧ください。
北海道医療計画
在宅医療提供体制強化事業(補助事業)
在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院等の医療機関、郡市医師会、市町村向けの補助事業を実施することとし、実施希望調査を行っています。(令和5年度は締め切りました。)
関係通知
在宅医療現場におけるハラスメント対策について~在宅医療従事者の皆様へ~
在宅医療を推進するに当たり、人材確保は重要な課題であり、在宅医療に係る職員が安心して働くことができる労働環境を整えることが必要不可欠です。
しかし、近年、在宅医療現場では、利用者及び家族等(※)による在宅医療従事者への身体的暴力や精神的暴力、セクシャルハラスメントが少なからず発生していることが国の調査等で明らかとなっていることから、「医療現場における暴力・ハラスメント対策」に関する、医療従事者向けの研修教材について周知しますので、各医療機関等における研修や個人の学習等にご活用ください。
※「利用者や家族等」の「等」は、家族に準じる同居の知人または近居の親族を意味します。
各種調査
関係会議の開催状況
人生会議(ACP、アドバンス・ケア・プランニング)について
人生会議(ACP)とは、人生の最終段階における医療・ケアについて、本人が家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、希望や価値観を共有することを言います。
人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)普及啓発用ポスターについて
厚生労働省において、令和5年度に「人生会議」の普及・啓発ポスターを作成しております。普及・啓発等にご活用ください。
シンポジウム「あなたが望む生き方 今から始める人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」(令和5年11月29日開催)
厚生労働省において、令和5年11月29日に一般の方を対象とした人生会議についてのシンポジウム「あなたが望む生き方 今から始める人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」を開催しました。
本シンポジウムのアーカイブ配信を厚生労働省公式YouTubeチャンネルにて行っています。人生会議を知らない方にも理解しやすい内容となっておりますので、ご覧ください。
【厚生労働省 「人生会議」してみませんか】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html
【厚生労働省公式YouTube チャンネル人生会議(ACP :アドバンス・ケア・プランニング)シンポジウムあなたが望む生き方を(令和5年11 月 29 日開催) 】
https://www.youtube.com/watch?v=xCBFnGCiRr8
(公開期限:令和6年5月29日)
多職種連携協議会体制の構築・人材育成の取組
道では、保健所を在宅医療に必要な連携体制づくりのコーディネート役とし、二次医療圏ごとに多職種で構成する連携協議会を設置し、在宅医療の課題の抽出と解決に向けた検討や住民への普及啓発を行うとともに、在宅医療への参加を促し、顔の見える関係づくりを図るための研修等を実施しています。